中国映画『Ne Zha 2』、単一市場の世界歴代興行収入トップに
中国映画『Nezha: Demon Child Conquers the Sea』(以下、『Ne Zha 2』)が、単一市場の興行収入で世界映画史上トップに立ったことが報じられました。2025年12月現在、中国発のエンターテインメントの存在感を象徴するニュースとして注目を集めています。
『Ne Zha 2』、興行収入は6.7922ビリオン元に
発表によると、『Ne Zha 2』の興行収入(前売り券を含む)は、現地時間の金曜日午後9時の時点で6.7922ビリオン元(約67.9億元)に達しました。これは、世界的ヒット作として知られる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の単一市場での興行収入を上回る数字です。
この結果、『Ne Zha 2』は、単一の国・地域の市場で得られた興行収入として、世界映画史上のランキングで1位に躍り出たとされています。
「単一市場の世界トップ」が意味するもの
ここで言う「単一市場」とは、世界公開の累計ではなく、ある一つの国や地域だけでどれだけ興行収入を上げたか、という指標です。今回の場合、中国映画『Ne Zha 2』が、自国・地域の市場だけで歴代トップクラスの収益を上げたということになります。
この指標が注目される理由として、次のような点が挙げられます。
- 市場そのものの規模の大きさを反映していること
- 海外配給に頼らず、ローカルな観客層だけで巨大なヒットを生み出せること
- 作品のテーマやキャラクターが、地元の観客に強く支持されていること
『スター・ウォーズ』超えが示す映画ビジネスの変化
世界の興行収入ランキングでは、長くハリウッド作品が大きな存在感を示してきました。その中で、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を、中国映画である『Ne Zha 2』が単一市場で上回ったという事実は、映画ビジネスの重心が多極化していることを物語っています。
単一市場での記録更新は、「どの国の物語が、どれだけ自国の観客の心をつかんでいるか」という視点から、世界の映画地図を読み解くヒントにもなります。
中国映画市場の存在感と、私たちへの示唆
『Ne Zha 2』の記録は、中国映画市場の規模と勢いを象徴する出来事と言えます。前売りを含め6.7922ビリオン元という数字は、その作品に対する期待と口コミが、短期間で大きな動員につながったことを示しています。
日本を含むアジアの読者の視点から見ると、次のようなポイントが見えてきます。
- 中国発の作品が、今後さらに国際市場や配信プラットフォームで存在感を強めていく可能性があること
- ハリウッド作品だけでなく、アジア各地の「ローカル発メガヒット」が増えていくこと
- エンターテインメントやポップカルチャーが、国際関係や経済の動きともゆるやかにつながっていること
数字の裏側にあるストーリーを考える
興行収入という数字は、一見すると単なるランキング競争に見えます。しかし、その背後には、観客の価値観の変化や、各国のクリエイターがどんな物語を届けようとしているのか、といったストーリーがあります。
『Ne Zha 2』が打ち立てた「単一市場世界トップ」という記録は、数字そのものだけでなく、「どの地域から、どんな物語が世界に向けて発信されていくのか」を考えるきっかけにもなりそうです。ニュースとして数字を追いかけるだけでなく、その背景にある文化や社会の変化にも、静かに目を向けていきたいところです。
Reference(s):
'Ne Zha 2' tops global single-market box office list in film history
cgtn.com








