中国アニメ映画『Ne Zha 2』、単一市場の世界興行収入で歴代2位に
中国の神話アニメ映画『Ne Zha 2』が、中国本土の映画興行収入で新たな歴史をつくっています。『アベンジャーズ/エンドゲーム』を上回り、単一市場の世界興行収入ランキングで歴代2位に浮上しました。
中国アニメ映画『Ne Zha 2』が打ち立てた新記録
木曜夜までに、中国の神話アニメ『Ne Zha 2』の中国本土での累計興行収入は62億2000万元(約8億5000万ドル)を突破しました。これは、これまで単一市場で2位だったマーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の北米興行収入を上回る数字です。
このマイルストーンは、『Ne Zha 2』が中国映画史上トップだった戦争映画『長津湖』(The Battle at Lake Changjin)を抜き、中国で歴代興行収入1位となってから、わずか数時間後に達成されたとされています。中国本土だけの成績で、世界の興行収入ランキングを書き換えている点が注目されます。
単一市場で世界2位という意味
今回のニュースで鍵となるのが「単一市場の世界興行収入」という視点です。ここでいう単一市場とは、国や地域ごとの1つの市場(中国本土や北米など)を指します。『Ne Zha 2』は、その1つの市場だけの成績で、世界中の映画の中で2番目に大きな興行収入を上げていることになります。
通常、世界興行収入ランキングで上位に入る作品は、北米、欧州、アジアなど複数の市場を合計した数字で争われます。一方で、単一市場ランキングは「自国だけでどこまで稼げるか」を示す指標であり、映画市場そのものの規模や観客の熱量を映し出します。中国本土での『Ne Zha 2』の勢いは、中国映画市場の厚みと、国産アニメへの支持の強さを象徴していると言えます。
数字で見る『Ne Zha 2』の勢い
今回明らかになっている数字を整理してみます。
- 木曜夜までの中国本土での累計興行収入は62億2000万元(約8億5000万ドル)超
- 中国歴代興行収入1位だった『長津湖』を抜き、中国で史上最高の興行収入を記録
- チケット販売プラットフォームMaoyanは、最終的な国内興行収入を108億5000万元と予測しています
- この予測が現実になれば、北米で約9億3600万ドルを稼いだ『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』の単一市場興行収入をも上回る可能性があります
数字だけを見ると難しく感じますが、一言でまとめるなら「中国本土だけで、世界でも指折りのヒット作と肩を並べつつある」という状況です。
中国映画市場が国際ニュースになる理由
今回の『Ne Zha 2』のケースは、国際ニュースとしても重要な意味を持ちます。単一市場で10億ドル近い売り上げが見込まれることからも、中国本土の映画市場の規模と成長ぶりがうかがえます。その中でも、神話やファンタジーを題材にしたアニメ映画が、実写の超大作に匹敵する興行収入を生み出している点は注目に値します。
こうした動きは、日本を含む他の国や地域の映画産業にも影響を与えます。例えば、今後は中国のアニメ作品が国際市場向けにより積極的に展開されたり、各国の配信プラットフォームで目にする機会が増えたりする可能性があります。また、物語やキャラクターの作り方においても、アジア発のコンテンツ同士がお互いに刺激し合う流れが強まるかもしれません。
私たちが押さえておきたいポイント
今回のニュースから、日本の読者として押さえておきたいポイントを簡単にまとめます。
- 中国本土だけの興行収入で、世界の単一市場ランキング2位に到達した国産アニメ作品が登場した
- 『Ne Zha 2』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『長津湖』を上回る数字を記録し、今後は『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』を超える可能性もある
- 単一市場の興行収入は、作品そのものだけでなく、市場の規模や観客の熱量、文化的な背景を映し出す指標でもある
2025年12月現在、『Ne Zha 2』は中国本土の観客の支持を背景に、単一市場の世界興行収入ランキングで歴代2位という位置につけています。今後、最終的な興行収入がどこまで伸びるのか、そしてこの成功が中国アニメや国際映画市場にどのような変化をもたらすのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








