中国首相とパキスタン大統領が会談 一帯一路と安全保障で協力確認
中国の李強首相が北京でパキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ大統領と会談し、一帯一路(ベルト・アンド・ロード)や中パ経済回廊、安全保障など幅広い分野で協力を強化する方針を確認しました。
北京で中国首相とパキスタン大統領が会談
現地時間の木曜日、李強首相は北京でザルダリ大統領と会談しました。李首相は、両国の協力が分野を広げ、より多くの成果を上げていると述べ、いわゆる「鉄の友情」が新たにされ、いっそう深まっていると強調しました。
さらに李首相は、両国の国家元首がこれまでに達成してきた重要なコンセンサス(合意)を着実に実行し、ハイレベルの交流を密に保つ方針を示しました。そのうえで、伝統的な友好関係を引き続き受け継ぎ、双方の核心的利益や重大な関心事項で互いに揺るぎなく支持し合うとしました。
中国とパキスタンの「全天候型の戦略的協力パートナーシップ」をさらに前進させ、中国とパキスタンの「運命共同体」の構築を、両国の人びとにとってより有益なものにしていく考えも示されています。
経済協力:一帯一路と中パ経済回廊が軸
李首相は、中国とパキスタンそれぞれの発展戦略を連携させ、高品質な一帯一路協力を共同で推進する方針を表明しました。その中心に位置付けられているのが、中国とパキスタンを結ぶ中パ経済回廊です。
会談では、中パ経済回廊の建設を一段と進め、道路・鉄道・港湾といった大型プロジェクトを秩序立てて推し進める方針が示されました。また、経済協力はインフラだけでなく、次のような分野にも広げていくとされています。
- 農業
- 鉱業
- 新エネルギー
- 情報技術(IT)
- 人工知能(AI)
さらに中国側は、地方政府同士の連携など「サブナショナル」レベルの協力や、人と人との交流(ピープル・トゥ・ピープル・エクスチェンジ)を拡大し、両国の共通の発展を後押ししていく考えを示しました。
安全保障協力と中国側の要請
安全保障面でも、中国はパキスタンとの協力をいっそう深める用意があると表明しました。その一方で李首相は、パキスタン側に対し、中国の人員やプロジェクト、機関の安全を確実に保障するよう求めています。
中国のプロジェクトや企業関係者が現地で活動する機会が増えるなか、安全面での協力や調整は両国関係の重要な要素になっています。経済協力の拡大と同時に、安全確保をどう図るかが、今後の実務協議の焦点の一つとなりそうです。
広がる協力の射程:インフラからAI、人の交流まで
今回の会談の特徴は、協力の射程がインフラ整備からデジタル技術や人材交流まで広がっている点にあります。道路や鉄道、港湾といった基盤整備に加え、AIや新エネルギー、情報技術といった分野が並んだことは、両国関係が「ハード」だけでなく「ソフト」面にも広がっていることを示しています。
また、「全天候型の戦略的協力パートナーシップ」や「運命共同体」といったキーワードは、政治・経済・安全保障を含む包括的な関係を長期的に深めていく意図を示すものといえます。
読者への視点:外交のキーワードとしてのAIと安全保障
2025年12月現在、国際ニュースを眺めると、多くの国がインフラや貿易に加え、AIや新エネルギー、人材交流を外交の主要テーマとして掲げています。今回の中国とパキスタンの会談も、その流れの一端を映し出していると言えるでしょう。
インフラ協力のその先に、どのようなデジタル連携や人の往来が生まれていくのか。そして経済協力の拡大と安全保障上の課題を、両国がどのような形で両立させていくのか。今後の動きが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








