サウジ初の冬季五輪選手アブディ、ハルビンでアジア冬季大会デビュー video poster
サウジアラビア初の冬季五輪選手ファイイク・アブディ選手が、中国東北部・黒竜江省ハルビンで行われるアジア冬季大会に今度の日曜日、初出場します。本記事では、この国際ニュースを手がかりに、サウジの冬季スポーツ戦略と中国からの学びを整理します。
注目ポイント
- サウジアラビア初の冬季五輪選手がアジア冬季大会にデビュー
- 2022年北京冬季五輪を経て、雪と氷のスポーツ普及の象徴的存在に
- 2029年トロジェナでのアジア冬季大会開催を見据え、中国から学ぶ姿勢
サウジ初の冬季五輪選手、ハルビンでアジア冬季大会デビューへ
2025年12月現在、アルペンスキー選手のファイイク・アブディ選手は、ハルビンで開かれるアジア冬季大会への初出場を控えています。会場となるハルビンは、冬の厳しい寒さと雪の多さで知られる中国東北部の都市で、雪と氷のスポーツが盛んな地域です。
アブディ選手は、中国のスポーツ番組「Sports Scene」のインタビュー企画「Talk Sports」に出演し、自身の挑戦と役割について語りました。サウジアラビアで雪と氷のスポーツを広める存在として、今回のアジア冬季大会は大きな一歩となります。
2022年北京冬季五輪から続く挑戦
アブディ選手は、2022年の北京冬季五輪で男子アルペンスキー大回転に出場し、サウジアラビアとして初めて冬季五輪の舞台に立ちました。いわば「サウジ初の冬の旗手」として、世界の前に姿を見せたことになります。
現在27歳のアブディ選手は、スキーについて「マジック」のようだと表現しています。それは、他のどんな体験でも再現できないような感覚をもたらしてくれるからだといいます。砂漠のイメージが強い国から雪山へ――そのギャップも含めて、スキーの魅力が彼を引きつけているようです。
雪と氷のスポーツを広げる顔として
サウジアラビアでは近年、雪上や氷上の競技への投資が拡大しています。アブディ選手は、その流れの中で、競技者であると同時にアンバサダーのような役割も担っています。
インタビューでは、自国での雪と氷のスポーツの発展に自分がどう貢献できるかを語りました。トップレベルで戦う選手が前面に立つことで、新しい競技人口が生まれていくことが期待されています。
2029年トロジェナ大会とサウジの長期戦略
サウジアラビアは、2029年にトロジェナで次回のアジア冬季大会を開催する予定です。アブディ選手は、この招致活動にも関わった一人であり、母国が冬季スポーツの大きな大会を引き受けるプロセスを内側から見てきました。
アジア冬季大会の開催は、単に一つのイベントにとどまりません。競技施設の整備、選手やコーチの育成、観客や地域住民への普及など、長期的な取り組みが求められます。アブディ選手のような先駆者の存在は、こうしたプロセスを象徴する存在といえます。
中国から学ぶ冬季スポーツの育て方
アブディ選手は、自国の冬季スポーツを発展させるうえで、中国から学べることが多いと語っています。冬季スポーツを広げるには、競技のエリート層だけでなく、一般の人びとが気軽に参加できる環境づくりが欠かせません。
例えば、初心者が試しやすいイベントや体験会、子ども向けの育成プログラム、地域ごとに合わせた施設づくりなどが考えられます。冬季スポーツの振興で経験を蓄積してきた中国の取り組みは、これから本格的に冬季スポーツに取り組むサウジアラビアにとって貴重な参考例となるでしょう。
アジアの冬季スポーツ地図が変わるかもしれない
アジア冬季大会へのサウジアラビアの本格的な参加と、2029年トロジェナ大会の開催決定は、アジアの冬季スポーツ地図が静かに塗り替えられつつあることを示しています。
これまで冬季スポーツとは縁が薄かった地域から、新しい選手やファンが生まれることは、競技そのものの多様性を高めます。ファイイク・アブディ選手のような先駆者が、どれだけ多くの人に雪と氷のマジックを伝えられるか。その歩みを追うことは、スポーツを通じた国際社会の変化を見ることにもつながります。
今度の日曜日の競技結果だけでなく、その先に続くサウジアラビアの挑戦に目を向けると、この国際ニュースはより立体的に見えてきます。
Reference(s):
Saudi Arabia's first Winter Olympian set for Asian Winter Games debut
cgtn.com







