ハルビンで29年ぶりアジア冬季大会 氷雪都市が再び聖火を迎える
29年ぶりに戻った「アジアの冬」
アジア冬季競技大会の第9回大会が、29年ぶり2度目となる中国東北部・黒竜江省ハルビン市で開幕しました。氷と雪の都市として知られるハルビンが再びアジアの冬の祭典を迎えたことは、国際ニュースとしても注目を集めています。
ライラックをかたどった聖火台と子どもたち
開会式は金曜日の夜、世界最大級の氷雪テーマパークとされるハルビン冰雪大世界で行われ、聖火台に炎がともりました。聖火台は、ハルビンの市花でもあるライラックが咲き誇る姿をイメージしたデザインで、会場の氷と光の演出と呼応する象徴的な存在となりました。
点火の場面では、氷のランタンを手にした子どもたちが登場し、未来の世代が冬季スポーツと出会う姿を印象づけました。その後、中国の冬季スポーツを象徴するトップアスリートたちが聖火をつなぎました。
- 中国初の冬季五輪金メダリストでショートトラック選手のYang Yangさん
- 男子で初の冬季五輪金メダルを獲得したフリースタイルスキーのHan Xiaopengさん
- オリンピック競歩金メダリストのWang Zhenさん
- 2014年冬季五輪スピードスケート金メダリストのZhang Hongさん
子どもたちと歴代の五輪王者が一緒に聖火を灯す演出は、「冬のスポーツ文化を次の世代へ受け渡す」というメッセージを強く感じさせるものでした。
太陽島から始まった聖火リレー
大会の聖火は、今年1月20日にハルビン市内の太陽島風景区で採火されました。その後、市内を巡る聖火リレーには120人のランナーが参加しました。
ルートには、100年以上の歴史を持つ歩行者天国の目抜き通りである中央大街や、市民に親しまれてきた松花江など、ハルビンを象徴するランドマークが含まれました。都市の歴史と冬のスポーツを結びつけるようなコース設定は、地元の魅力をアジア各地の人々に伝える機会にもなりました。
各国・地域の選手団が行進、開催国は最後に登場
開会式の選手団入場行進では、参加する各国・地域の代表団がアルファベット順にスタジアムへ入場しました。伝統に沿い、開催地である中国の選手団は最後に姿を見せ、観客の大きな歓声に迎えられました。
中国代表の旗手を務めたのは、スピードスケートで活躍するNing Zhongyan選手と、若手フリースキーヤーのLiu Mengting選手です。実績あるスケーターと次世代を担う若いフリースキーヤーの組み合わせは、中国の冬季スポーツが経験と若さの両方を重視している姿勢を映し出しているとも言えます。
ハルビン開催が示すアジア冬季スポーツの広がり
9回目を迎えたアジア冬季競技大会が、29年ぶりにハルビンへ戻ってきたことは、アジアの冬季スポーツの歴史と今後の広がりを考えるうえでも象徴的です。氷雪文化を背景に持つ都市で、子どもたち、トップアスリート、各国・地域の代表が一堂に会した今回の開会式は、スポーツを通じた交流の場としての役割を改めて印象づけました。
日本の読者にとっても、アジアのどこでどのような国際スポーツ大会が開かれているのかを知ることは、地域のダイナミクスを理解するヒントになります。ハルビンでの第9回アジア冬季競技大会は、アジアの冬が持つ可能性と、多様な国と地域が雪と氷を舞台につながる姿を映し出すイベントとなりました。
Reference(s):
Harbin hosts Asian Winter Games for second time after 29 years
cgtn.com








