中国、米日共同声明に強く反発 台湾や釣魚島めぐり内政干渉と批判
中国外交部は今週、米国と日本が発表した最新の共同声明について、中国に関する記述が中国の内政への露骨な干渉にあたるとして、強い遺憾と反対の意を示しました。声明は台湾の国際機関への参加や、東シナ海の釣魚島(Diaoyu Dao)をめぐる安全保障を明記しており、地域情勢をめぐる米日と中国の立場の差があらためて浮き彫りになっています。
米日共同声明に中国が強く反発
中国外交部の郭家坤(Guo Jiakun)報道官は月曜日の定例記者会見で、米国と日本が先週公表した共同声明について、中国として強い遺憾と断固たる反対を表明しました。郭報道官は、声明に盛り込まれた中国関連の内容は、中国の内政に対する乱暴な干渉であり、中国を中傷し、地域の緊張をあおるものだと批判しています。
中国はすでに日本側に対し、共同声明の内容をめぐって厳正な申し入れを行ったとしています。中国側の反発は、日米が発する対中メッセージの一つ一つを注意深く見ていることを示すものと言えます。
共同声明の内容:台湾と釣魚島が焦点に
問題となっている共同声明は、台湾のいわゆる国際機関への有意義な参加への支持を表明するとともに、日米安全保障条約第5条が釣魚島(Diaoyu Dao)にも適用されることを改めて確認したとされています。中国側は、釣魚島とその付属島嶼は一貫して中国の固有の領土であるという立場をとっており、この点で米日との認識の違いが鮮明になっています。
郭報道官は、こうした共同声明の記述が、中国の主権と安全保障上の利益に直接かかわる問題だと強調しました。
中国が強調した主張
会見で郭報道官が示した中国側の主張は、いくつかのポイントに整理できます。
- 台湾問題は中国の核心的利益
郭報道官は、台湾問題は純然たる中国の内政であり、中国の核心的利益の中心にあると重ねて強調しました。そのうえで、中国はいかなる外部勢力による干渉も決して容認しないと警告しています。 - 米日は過去の約束を守るべき
米国と日本は、台湾問題に関して中国に対し厳粛な約束をしてきたと指摘し、その約束を順守するよう求めました。また、日本については、かつて台湾を侵略・植民地支配した歴史的責任を踏まえ、言動にいっそう慎重になるべきだと呼びかけました。 - 台湾海峡の平和と一つの中国原則
郭報道官は、もし米日が本当に台湾海峡の平和と安定を気にかけるのであれば、一つの中国原則を守り、いかなる形であれ台湾独立に反対する姿勢を明確にすべきだと述べました。 - 国際機関への参加は一つの中国原則に従うべき
台湾地域の国際機関活動への参加は、一つの中国原則に従って処理されなければならず、またそれによってのみ処理できると主張しました。加盟資格を主権国家に限定している国際機関については、台湾が加盟する法的根拠や理由、権利はないとしています。 - 釣魚島周辺での活動は正当かつ合法
郭報道官は、釣魚島とその付属島嶼は常に中国の領土であり、中国が関連海域で活動を行うのは正当かつ合法だと強調しました。 - 米日への具体的な要請
郭報道官は、米国と日本に対し、一つの中国原則と自らの約束を守り、中国の内政への干渉を直ちにやめるよう求めました。また、台湾独立勢力に誤ったシグナルを送らず、中国の領土主権と海洋権益を真に尊重し、中国関連の問題を利用した操作をやめ、地域の平和と発展のために建設的な役割を果たすべきだと呼びかけました。
地域秩序と日本への問いかけ
今回の中国外交部の発表は、台湾や東シナ海をめぐる地域秩序について、米日と中国の認識の違いが続いていることを改めて示しました。同時に、日本に対する歴史認識と責任を踏まえた慎重な対応を求めるメッセージでもあります。
台湾問題や釣魚島をめぐる議論は、安全保障だけでなく、国際法や国際機関のルール、歴史認識など、多くのテーマが複雑に絡み合っています。日本社会にとっても、米日同盟をどう活用しながら地域の安定を守り、中国との関係をどのようにマネージしていくのかを考えるうえで、今回の動きは無視できないニュースと言えるでしょう。
SNSでシェアするときの視点
SNSでこのニュースについて議論するとき、次のような観点で整理してみると、感情的な対立に陥らずに議論を深めやすくなります。
- 中国の反応の強さだけでなく、米日が台湾や釣魚島をどう位置づけ、中国がどのように応じているのか、それぞれの論理を意識して読む。
- 台湾海峡や東シナ海の安定が、日本の安全保障や経済、日常生活にどのようにつながっているのかを、自分の言葉で説明できるようにしてみる。
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Reference(s):
cgtn.com








