南京で手作りランタンが大人気 元宵節前ににぎわう夫子廟
中国・江蘇省南京市で、色とりどりの伝統的な手作りランタンが大きな人気を集めました。2025年2月12日の元宵節(ランタンフェスティバル)を前に、市内の観光名所・夫子廟景区には多くの人が訪れ、職人による精巧なランタンを眺め、選び、買い求める姿が見られました。
南京・夫子廟でにぎわう「ランタン市場」
南京の歴史的な観光エリアとして知られる夫子廟景区は、今年の元宵節を前に、手作りランタンを求める人々でにぎわいました。露店や店舗には、動物や縁起物をかたどったランタンや、伝統的な赤い丸型のランタンなど、さまざまなデザインが並びました。
訪れた人々は、灯りがともるとどのように見えるかを確かめながら、一つひとつ手に取り、家族や友人への土産、自宅の飾り用としてお気に入りの一品を選んでいたといいます。元宵節を心待ちにしながらランタンを準備する時間そのものが、「祭りの一部」として楽しまれている様子がうかがえます。
元宵節とは? 春節を締めくくる灯りの祭り
元宵節は、春節(旧正月)シーズンの締めくくりとなる伝統的な行事で、夜にランタンをともして楽しむことから、英語では「ランタンフェスティバル」とも呼ばれます。街を彩るランタンを眺めたり、家の前に灯りを飾ったりしながら、新しい一年の幸運を願う日とされています。
南京のような歴史ある都市では、古い街並みとランタンの光が重なり合い、独特の雰囲気をつくり出します。観光客にとってはフォトジェニックな風景となり、地元の人々にとっては幼い頃から親しんできた「年中行事」として、世代を超えて受け継がれています。
手作りランタンが人気を集める理由
今回、南京で特に注目を集めたのは「手作り」の伝統ランタンでした。機械で大量生産された商品ではなく、職人が一つずつ手作業で仕上げたランタンが「よく売れている」という点は、いくつかのトレンドとも重なります。
- 大量生産では味わえない、温かみのあるデザイン
- 細部にまでこだわった装飾や彩色
- 「作り手の顔が見える」ことへの安心感と共感
- 自宅での飾りつけや撮影に映えるビジュアル性
オンラインであらゆるものが購入できる今だからこそ、現地に足を運び、実際に手に取って選ぶ体験に価値を感じる人が増えているとも言えます。祭りの準備を通じて、家族や友人と会話が生まれ、写真や動画がSNSで共有されることで、伝統文化が新しい形で広がっていきます。
職人の技と伝統文化へのまなざし
南京の職人たちが作るランタンは、骨組み、紙貼り、彩色といった工程を丁寧に重ねて完成します。買い求める人々の姿が増えることは、単に「売れる」という経済面だけでなく、職人の技や地域の文化が評価されていることの表れでもあります。
2025年の元宵節を前にした夫子廟景区のにぎわいは、伝統行事が今も生活の一部として息づいていること、そして手仕事の価値が改めて見直されていることを示す出来事だったと言えるでしょう。
SNS時代に広がる「灯り」の楽しみ方
スマートフォンで誰もが写真や動画を発信できる今、カラフルなランタンが並ぶ風景は、SNSで共有したくなる格好の題材でもあります。夫子廟景区で撮影された夜景やランタンのクローズアップ写真が、家族や友人との会話のきっかけになったり、別の都市や国・地域にいる人に南京の雰囲気を伝えたりすることもあります。
手作りランタンの明かりを囲む時間は、単なる「観光スポット巡り」や「買い物」を超えた体験となりつつあります。デジタルな時代だからこそ、実際の灯りを見上げるひとときを、どう自分なりに楽しみ、誰と分かち合うのか。そうした楽しみ方が、これからの元宵節の風景をさらに豊かにしていきそうです。
Reference(s):
Handmade lanterns in great demand in Nanjing as festival draws near
cgtn.com








