アジア冬季大会選手がハルビンで中国文化体験 ヤンコ踊りから元宵まで
第9回アジア冬季競技大会に参加する選手や大会関係者が、中国東北部の黒竜江省ハルビン市で中国の伝統文化を体験しました。氷と雪に囲まれた冬の都市ハルビンで、スポーツと文化がどのように交わったのでしょうか。
ハルビンのスタジオで開かれた文化交流
月曜日、ハルビン市にある中国メディアのスタジオで、文化交流イベントが開かれました。会場は「Sun Island International Snow Sculpture Art Expo Park」にあるスタジオで、雪と氷のアートで知られるエリアの一角です。
イベントには、第9回アジア冬季競技大会に参加するモンゴル、タイ、フィリピン、ベトナムなどの国々から、選手、各国の競技団関係者、メディア関係者あわせて約20人が参加しました。競技の枠を越えて、中国の文化に触れることが目的です。
ヤンコ踊りで一気に打ち解ける
交流会は、地元の民間舞踊「ヤンコ(秧歌)踊り」のステージからスタートしました。カラフルな衣装に身を包んだ踊り手たちが、太鼓のリズムに合わせてダイナミックに踊ると、会場の空気が一気に温まります。
テンポの良い音楽と掛け声に引き込まれ、海外からの参加者も次々と輪に加わりました。見よう見まねでステップを踏みながら、笑い声が絶えない時間となり、言葉の壁を越えたコミュニケーションが自然に生まれていきました。
無形文化遺産の技を「やってみる」
今回のイベントの特徴は、中国の無形文化遺産に関わる伝統技術を「見るだけ」でなく、「自分の手で体験する」プログラムが用意されていたことです。参加者は職人の手ほどきを受けながら、さまざまな制作に挑戦しました。
- 氷彫刻:透明な氷のブロックに道具を当て、雪国ならではのミニ彫刻づくりを体験。
- 糖画(砂糖細工):温めた砂糖を細い線のように流し、動物や花の形を描いていく甘いアート。
- 麦わら細工:乾燥させた麦わらを編み込み、模様や小物を作る素朴なクラフト。
- 切り紙:赤い紙を折って切り出し、窓飾りなどに使われる縁起物の模様を作成。
初めて触れる素材や道具に戸惑いながらも、参加者は真剣な表情で作業を進めていました。完成した作品を手に記念撮影をする姿からは、単なる観光体験以上の充実感が伝わってきます。
冬の味覚と元宵づくりでほっと一息
体を動かし、手を動かしたあとは、冬ならではの味覚を楽しむ時間です。会場には、凍らせたナシやカキなど、中国北部の冬の定番おやつが並びました。シャリッとした食感と自然な甘さに、参加者からは驚きの声が上がったといいます。
さらに、多くの参加者が盛り上がったのが「元宵(ユエンシャオ)」づくりです。元宵は、もち米の粉で餡を包んだ団子で、ランタンフェスティバル(元宵節)に食べられる伝統的な甘い料理です。丸い形には、「一家団らん」や「円満」といった願いが込められています。
参加者は生地を丸めたり、餡を包んだりしながら、中国のスタッフと笑顔で会話を交わしました。出来上がった元宵を味わいながら、「家庭の料理を一緒に作るような温かさ」を感じた人も多かったようです。
スポーツがひらく新しい出会い
第9回アジア冬季競技大会は、2月7日から14日までの日程で開催される予定です。競技そのものに注目が集まりがちですが、今回のような文化交流は、スポーツイベントが持つもう一つの側面を映し出しています。
氷上や雪上で競い合う選手たちが、リンクやコースの外では一緒に踊り、同じテーブルを囲み、初めての文化を分かち合う。そうした時間は、お互いの国や地域への理解を深め、次の大会や別の国際イベントへとつながる人間関係の土台にもなっていきます。
アジア各地から集まる参加者が、中国の伝統文化を体験したこの日の交流会は、冬のスポーツ大会が持つ可能性をさりげなく示したと言えるでしょう。もし自分がこの場にいたら、どの体験を選びたいか――そんなことを想像しながら、今後の大会の動きにも注目していきたいですね。
Reference(s):
Winter Asiad players enjoy Chinese cultural heritage in NE China
cgtn.com








