中国ハルビンの朝市で味わう東北の暮らし 7時の市場を歩く video poster
中国東北部・ハルビンの朝を知るなら、午前7時の朝市ほどその土地らしさが立ち上がる場所はないかもしれません。中国国際テレビ(CGTN)の李釗(Li Zhao)記者と、かつてハルビンで学び暮らしたロシアのメディア「Russia Today」の記者サリオノワ・アリナ・セルゲーエヴナさんが、凍えるような寒さのなか、湯気の立つ朝ごはんを味わいながら「本物の東北の暮らし」に迫りました。
朝7時、ハルビンの一日は朝市から
今回の国際ニュースの舞台は、中国東北部の都市・ハルビンにある朝の食品市場です。まだ日が高く昇りきらない午前7時、地元の人たちが朝食や食材を求めて集まる場所を歩けば、その地域の日常がよく見えてきます。
朝市は、観光パンフレットには載りにくい、生活の「素顔」があらわれる場でもあります。李記者とサリオノワさんの取材は、東北の人びとがどんな一日のスタートを切っているのかを、静かに映し出そうとしています。
- 仕事や学校へ向かう前に朝ごはんをとる人たち
- 常連同士で言葉を交わす売り手と買い手
- その日の献立を思い浮かべながら品定めする人々
こうした姿が重なり合って、「東北の暮らし」の輪郭が浮かび上がります。
厳しい寒さと、湯気立つ朝ごはん
今回の取材の印象的なポイントは、「freezing cold(凍えるような寒さ)」と「steaming hot(湯気が立つほど熱々)」という対比です。息が白くなる気温のなか、屋台や店先からは立ちのぼる湯気。そのあいだを、二人の記者が温かい朝食を求めて歩きます。
アツアツの朝食を手にしたときの、ほっと緩む表情は万国共通です。寒さが厳しいほど、温かい料理のありがたみが増す――そんな感覚を、映像越しにも感じ取ることができます。
- 冷たい空気の中で一層際立つ料理の熱気
- 手袋を外してでも食べたくなる、できたての一品
- 朝ごはんを囲みながら交わされる、短いけれど温かな会話
「朝ごはん」というごく日常的なテーマが、寒さとのコントラストによって、東北の土地柄や人のたくましさを静かに伝えています。
CGTNとRussia Today、二人の記者が見た「東北の素顔」
今回の取材には、二つのメディアが関わっています。一人はCGTNの李釗記者。もう一人は、ロシアのメディア「Russia Today」で活動する記者、サリオノワ・アリナ・セルゲーエヴナさんです。
サリオノワさんは、かつてハルビンに留学し、実際に生活していた経験を持ちます。「外から来た記者」でありながら、「中からこの街を知る人」でもあるという、少しユニークな立場です。
「かつての生活の街」を、ニュースの現場として歩く
留学先として選び、日々を過ごした街に、今度は記者として戻る。そうした立場から見る朝市は、単なる「異国の風景」ではなく、自分の記憶と重なる生活の場でもあります。
ハルビンで学び暮らした経験を持つサリオノワさんと、現地を取材するCGTNの李記者が一緒に朝市を歩くことで、中国東北の暮らしが、ロシアや他の地域の視点とも自然につながっていきます。
2025年のいま、「暮らしのニュース」をどう読むか
2025年のいま、国際ニュースと言えば、紛争や選挙、経済指標のような大きな話題が注目されがちです。その一方で、今回のハルビンの朝市のような「生活の現場」を伝えるニュースは、別の角度から世界を見せてくれます。
地図の上では「中国東北部の都市」として一言で済んでしまう場所にも、朝早くから働き、食べ、語り合う人びとの時間があります。そうした当たり前の日常を知ることは、国や地域を、一つのラベルだけで捉えないための手がかりにもなります。
- 政治や経済だけでは見えない、土地の「温度」を感じられる
- ニュースに登場する地域を、より具体的な「生活の場」として想像できる
- 自分の朝の日課と重ねることで、遠い地域にも共通点を見出せる
ハルビンの朝市から見える、ささやかなつながり
中国東北部・ハルビンの朝市で、寒さに震えながら熱々の朝ごはんを味わう二人の記者。そこで交わされる言葉や表情から浮かび上がるのは、「違う国の人びとが、似たような朝を迎えている」という、ささやかな実感かもしれません。
通勤前に急いで朝食をとる姿、温かい料理に救われる冬の朝、顔なじみの店の安心感。ハルビンの朝市の風景は、画面のこちら側で日々を送る私たちの暮らしとも、静かにつながっています。
派手な見出しにはなりにくい「朝7時の市場」のニュースですが、そうした小さな場面を通じてこそ、国や地域の理解は少しずつ深まっていきます。忙しい一日の始まりに、遠く離れたハルビンの朝を思い浮かべてみる――そんな余白を持つことが、国際ニュースとのつきあい方を少し豊かにしてくれそうです。
Reference(s):
cgtn.com








