中国外務省、日米に中国関連問題の「操作やめよ」 台湾問題で強く牽制
中国外務省が米国と日本に、中国関連の問題を「操作するのをやめるよう」求めました。日米の防衛相による台湾問題の協議と共同声明がきっかけで、中国側の強い警戒感があらためて表面化しています。
水曜の定例会見で強い懸念を表明
中国外務省のグオ・ジアクン報道官は、水曜日の定例記者会見で、米国と日本に対し、中国の内政への干渉と中国関連問題の「操作」を直ちにやめるよう求めました。
きっかけは、今年3月下旬に行われた日米防衛相会談です。会談では台湾問題が議題となり、その後に発表された共同声明の内容について質問が出されました。
グオ報道官は、日米両国が最近発表した共同声明が台湾をめぐって「無責任な発言」を行い、中国の内政に干渉するものだと指摘しました。そのうえで、中国側は米国と日本に対して強い不満を表明し、「厳正な申し入れ」を行ったと明らかにしました。
台湾問題は「中国の内政」であり「核心的利益の中の核心」
グオ報道官は、「台湾問題は純然たる中国の内政であり、中国の核心的利益の中の核心だ」と強調しました。また、台湾問題については「いかなる外国の干渉も受け入れられない」と述べ、外部勢力の関与を強くけん制しました。
日米の歴史的責任と約束に言及
グオ報道官によれば、米国政府と日本政府はこれまで、中国に対して台湾問題に関する「厳粛な約束」を行ってきたとしています。特に日本については、かつて台湾への侵略や植民地支配を行った歴史的責任を負っていると指摘し、その意味でも台湾問題では一層慎重に行動すべきだと強調しました。
「一つの中国」原則の順守を要求
最後にグオ報道官は、米国と日本に対し、「一つの中国」原則を順守し、これまでの約束を守るよう改めて求めました。そのうえで、「中国関連の問題を利用した操作や、台湾問題を口実とした中国の内政への干渉を直ちにやめるべきだ」として、日米の対応に自制を促しました。
日本の読者にとっての意味:台湾問題は日米中関係の試金石に
今回の発言は、台湾問題をめぐる日米と中国の認識の違いが、改めて表に出た形です。中国側は台湾問題を「内政中の内政」と位置づけ、他国からの言及や関与を強く問題視しています。一方、日米は防衛相会談や共同声明を通じて、台湾海峡情勢について議論を続けています。
なぜこのニュースが重要なのか
- 台湾問題は、日米中の安全保障上の最大の懸案の一つとされており、各国の発言や表現が関係悪化の引き金になりかねません。
- 中国外務省が公の場で日米を名指しでけん制したことで、今後の首脳会談や防衛・外務当局間の対話にも影響が及ぶ可能性があります。
- 日本としては、日米同盟を軸にしつつも、中国との安定した関係維持も重要であり、その舵取りがさらに難しくなる局面と言えます。
これからの注目ポイント
今後は、日米が今回の中国側の申し入れにどのように応じるのか、公式なコメントや説明が出てくるかどうかが焦点となりそうです。また、台湾海峡をめぐる発言がエスカレートせず、実務的な対話が維持されるかどうかも、地域の安定に直結します。
日米中それぞれがどのようにバランスを取りながら自らの立場を主張していくのか。台湾問題は、今後も東アジアの国際ニュースを読み解くうえで欠かせないキーワードであり続けそうです。
Reference(s):
China urges Japan, U.S. to stop manipulating China-related issues
cgtn.com








