中国アニメ映画『哪吒2』が興行収入100億元突破 アジア作品で世界トップ17入り
歴史的瞬間:『哪吒2』が興行収入100億元突破
中国アニメ映画『哪吒2』が今年2月、興行収入100億元を突破し、アジア映画として初めて世界興行収入トップ17入りを果たしました。
今年2月13日(北京時間)19時10分時点で、中国のアニメ大作『哪吒2(Ne Zha 2)』の興行収入は、プレセールス(前売り券)を含めて100億元(約13億7,000万米ドル)に達しました。アジア発の映画としては初めて、世界の興行収入ランキング上位17作品の仲間入りをしたことになります。
100億元という数字は、中国国内だけでなく、世界の映画市場においても重い意味を持ちます。ハリウッド大作中心だったランキングの中に、中国アニメが食い込んだかたちです。
豪州・ニュージーランドでの先行上映
『哪吒2』は、オーストラリアとニュージーランドで、今年2月10日から12日にかけて先行上映が行われ、13日から本公開が始まりました。現地では当初の想定を超える人気を集めたようです。
シドニーで広がる口コミと追加上映
2月12日、オーストラリア・シドニーの映画館を訪れた中国人観客は、中国メディアに対し、当初の上映スケジュールよりも回数が増え、1日に最大9回もの上映が組まれていると語りました。
観客の一人・小慧さんは、11日に中国メディア「極目新聞(Jimu News)」の取材に応じ、「哪吒2は本当にすごい作品で、1分たりとも見逃したくないと感じました」と興奮気味に話しています。当初3日間だけの予定だった上映期間が、10日間に延長されたことも明かしました。
小慧さんによると、作品の上映時間はおよそ2時間ですが、その間、観客の多くは席を立つことなくスクリーンに釘付けだったといいます。
アクションと映像表現への高い評価
小慧さんは、どのシーンも細部まで作り込まれており、1対1のバトルから大規模な合戦シーンまで「すべてが見どころ」だと強調しています。アクションの迫力と緻密な演出、そして視覚効果(VFX)のクオリティが、観客の集中を途切れさせなかったようです。
こうした感想は、中国国内だけでなく、海外の観客にも支持が広がっていることを示しています。ストーリーやキャラクターの魅力に加え、世界的な水準に達した映像技術が、国境を越えて受け入れられていると考えられます。
アジア・アフリカへ広がる公開地域
オーストラリアとニュージーランド以外でも、今年2月13日から『哪吒2』の公開は一気に広がりました。フィジー、パプアニューギニア、シンガポール、マレーシア、エジプト、南アフリカ、パキスタン、日本、韓国などで同日公開が始まっています。
公開初期の段階でこれだけ多くの国や地域に届いていること自体、作品への期待の高さを物語ります。各地の映画館での上映回数の増加や期間延長は、今後も続いていく可能性があります。
なぜ『哪吒2』は国際ニュースなのか
今回の100億元突破と世界興行収入トップ17入りは、単なるヒット作の誕生にとどまらず、いくつかの点で国際ニュースとして注目すべき出来事です。
- アジア映画として初めて、世界興収ランキング上位17に入ったこと
- アニメーション作品が、実写の大作と肩を並べる興行規模を示したこと
- 中国発の作品が、アジア太平洋やアフリカ諸国を含む広い地域で同時期に受け入れられていること
こうした動きは、今後の国際映画市場におけるアジア作品の存在感、そしてアニメーションという表現形式の可能性を考える上でも重要です。日本のアニメ文化に親しんできた読者にとっても、中国アニメの台頭は見逃せないトレンドと言えるでしょう。
私たちが注目したいポイント
『哪吒2』の成功は、単に「中国映画が売れている」という話ではありません。各国・各地域の観客が、言語や文化の違いを越えて、同じ物語やキャラクターを楽しんでいるという点にこそ意味があります。
- 細部まで作り込まれたアクションや映像表現が、国境を越える「共通言語」になりつつあること
- 多様なバックグラウンドを持つ観客が、同じ作品を通じてつながる体験を共有していること
- アジア発のコンテンツが、世界の映画ビジネスやカルチャーの地図を書き換えつつあること
今年2月に生まれたこの歴史的な記録は、今後のアジア映画とアニメーションの可能性を考えるための一つの起点になりそうです。
Reference(s):
Historic moment: 'Ne Zha 2' smashes 10 billion yuan at the box office
cgtn.com








