中国の李強首相、クック諸島と政治的相互信頼の深化を表明 第9回アジア冬季大会で会談
中国の李強首相が、クック諸島との政治的相互信頼の深化と実務協力の拡大に意欲を示しました。太平洋島しょ国との関係や気候変動対策が、2025年の国際ニュースでも重要なテーマとなりつつあります。
ハルビンで行われた首脳会談
中国の李強首相は金曜日、中国東北部の哈爾浜市でクック諸島のマーク・ブラウン首相と会談しました。ブラウン首相は、第9回アジア冬季競技大会の閉会式に出席するために同市を訪れており、その機会を捉えて両首脳の対話が行われました。
会談の冒頭で李首相は、28年前の国交樹立以来、中国とクック諸島は誠実さと友情、対等な立場を大切にしながら、さまざまな分野で互恵的な協力を進め、共通の発展に向けて歩んできたと強調しました。
政治的相互信頼と実務協力の強化
李首相は、中国が国の大小にかかわらず各国の平等を重んじていると述べたうえで、クック諸島の人々が自国の国情に合った発展の道を自主的に選択することを強く支持すると表明しました。そのうえで、政治的相互信頼をさらに深め、実務協力を拡大し、両国民により大きな利益をもたらしたいと語りました。
一帯一路と海洋・インフラ協力
中国が提唱する一帯一路構想とクック諸島の開発戦略を連携させることで、協力を一段と推し進める方針も示されました。具体的には、海洋分野、インフラ整備、農業、漁業などでの互恵協力を強化していくとしています。
李首相はまた、クック諸島からの良質な産品の輸入を拡大する用意があると述べるとともに、中国からより多くの人々がクック諸島を訪れるよう促したいと話しました。観光やビジネスを通じた往来の活発化は、クック諸島経済にとっても重要な意味を持ちます。
人の往来と文化交流の拡大
教育、文化、保健、若者交流などの分野での協力を深めることも会談のテーマとなりました。李首相は、こうした分野での交流を増やし、両国民同士の友好感情を育てる重要性を強調しました。
気候変動と多国間協力での連携
太平洋の島しょ国にとって、気候変動は生存に直結する課題です。会談では、多国間の場での協力も重視されました。
李首相は、中国とクック諸島が協力して、「共通だが差異ある責任」の原則を守り、公平で合理的かつウィンウィンとなる地球規模の気候ガバナンス体制を構築していくべきだと述べました。両国は、気候変動という共通の課題に共同で対応していく姿勢を確認した形です。
クック諸島側の評価と期待
ブラウン首相は、約30年にわたる両国の友好的な協力関係を高く評価し、クック諸島が中国を重要なパートナーであり良き友人と見なしていると述べました。
また、中国がクック諸島や他の太平洋島しょ国の経済・社会発展を長期的かつ力強く支援してきたことに対し、謝意を表明しました。クック諸島は一つの中国の原則を今後も堅持するとしたうえで、農業、漁業、インフラ、国民生活、海洋、観光など幅広い分野で中国との互恵協力を一層深めたいとの意向を示しました。
さらに、気候変動などの分野で多国間の場における協調を強化し、包括的な戦略的パートナーシップを持続的かつ深いものにしていきたいと強調しました。
太平洋島しょ国外交のいまをどう見るか
2025年現在、気候変動や持続可能な開発は、太平洋地域にとって避けて通れないテーマです。今回の会談は、その中心にいる島しょ国と大国である中国が、どのように連携していくのかを示す一つの事例と言えます。
- 気候変動対策や海洋資源の利用と保護をめぐるルールづくり
- 観光や人材交流を通じた人と人とのつながり
- インフラや農業・漁業支援を通じた長期的なパートナーシップ
こうした点は、日本を含むアジア・太平洋の読者にとっても無関係ではありません。太平洋島しょ国と各国との関係がどのように形作られていくのかは、地域の安定や気候変動対策の行方を考えるうえで重要な視点となります。
今後も、中国とクック諸島をはじめとする太平洋島しょ国との対話や協力の動きがどの方向に進んでいくのか、引き続き注目していく必要があります。
Reference(s):
Li: China willing to deepen political mutual trust with Cook Islands
cgtn.com








