中国とモンゴルが協力強化へ 第9回アジア冬季大会のハルビンで首脳会談
中国の李強首相とモンゴルのロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相が、中国・ハルビンで会談し、資源からAI、グリーン開発まで幅広い分野で協力を深める方針を確認しました。アジアの平和と連携をどう後押しするのかが注目されています。
ハルビンで行われた首脳会談の背景
金曜日午後、中国東北部の黒竜江省ハルビン市を訪れていたモンゴルのオユンエルデネ首相は、第9回アジア冬季競技大会の閉会式に出席するのに合わせ、中国の李強首相と会談しました。
李首相は、中国とモンゴルは山と川でつながる友好隣国だと強調し、緊密な協力と共同発展は双方の共通の利益にかなうと述べました。両国首脳がこれまでに達成してきた重要な合意を着実に実行し、中国とモンゴルの関係発展の正しい方向をしっかりとつかむべきだと呼びかけました。
そのうえで、政治的な相互信頼を一層強め、伝統的な友好関係を受け継ぎながら、互恵的な協力を深めることで、両国の人びとにより多くの利益をもたらしたいとの考えを示しました。
資源からAI・グリーン開発まで協力分野を拡大
李首相は、中国がモンゴルと開発戦略の連携や政策協調を強め、現在の協力の前向きな勢いを維持していく意向を示しました。
具体的には、鉱物資源やエネルギー、国境をまたぐ交通や物流といった連結性、インフラ整備などの従来の分野での協力を強化するとしています。
さらに、人工知能(AI)やグリーン開発といった新しい分野での協力も拡大し、より実務的で具体的な成果を目指すと述べました。こうした分野は、気候変動への対応や産業の高度化とも関わるため、今後の東アジア経済の行方を考えるうえでも鍵となりそうです。
文化・教育・観光で人と人のつながりを強める
李首相は、文化、教育、観光などの人的・文化的な分野での協力も深めるべきだと指摘しました。若者同士の交流を支援し、両国の友好関係を支える世論の基盤を固めたい考えです。
オユンエルデネ首相は、第9回アジア冬季競技大会の成功開催に祝意を表し、この大会がアジアの価値をさらに広め、アジアの声を高めることにつながるとの見方を示しました。スポーツの祭典が、国境を越えた理解と信頼の構築にも役立てられていることがうかがえます。
モンゴル側は一つの中国政策と一帯一路連携を強調
会談でオユンエルデネ首相は、モンゴルと中国は永遠の隣国であり、これまでも互いを尊重し、友好関係を保ってきたと述べました。
モンゴルは一つの中国政策を堅持するとしたうえで、中国とのハイレベルな往来を強め、自国の開発戦略と中国が提唱する一帯一路構想との連携を深めていく意向を表明しました。
また、経済・貿易、連結性、エネルギー、資源、インフラなどの分野で実務的な協力を一層深化させ、両国の包括的戦略パートナーシップをさらに高い水準へ引き上げたいとしています。
アジアの平和と真の多国間主義を掲げる
李首相は、中国がモンゴルやアジアの他の国々とともに、平和・団結・協力という共通の価値を守り、緊密に連携していく意思を改めて示しました。
そのうえで、多くの国が対話と協力を通じて課題を解決しようとする真の多国間主義を実践し、地域の平和と安定、発展を共同で守り、共通の利益をよりよく保障していきたいと述べました。
資源、デジタル技術、グリーン開発、人材交流といった幅広い分野をカバーする今回の合意が、今後どこまで具体的なプロジェクトとして形になるのか。中国とモンゴルの協力の行方は、アジアの安全保障と経済秩序を考えるうえで、引き続き注目すべきテーマになりそうです。
Reference(s):
Premier Li says China willing to deepen cooperation with Mongolia
cgtn.com








