中国国防部、南シナ海での豪軍機を挑発と非難 主権防衛を強調
中国国防部が南シナ海でのオーストラリア軍機の活動を挑発的だと非難し、自国の主権と安全を守るための正当な対応だったと強調しました。本記事では、この発言のポイントと南シナ海情勢への影響を整理します。
南シナ海で何が起きたのか
発端となったのは、今年2月11日に南シナ海で行われたオーストラリア軍機の活動です。オーストラリア側は、中国人民解放軍の航空機との間で「安全ではなく専門性を欠いた」やり取りがあったと主張し、中国側の行動を批判していました。
これに対し、中国国防部報道官の張暁剛氏は、記者団に対してオーストラリア軍機の行動そのものが中国の主権を侵害する挑発的なものであり、中国側の対応はその結果として生じた正当な措置だと述べました。
中国国防部の主張
張報道官は、オーストラリアが自らの行動を棚上げし、中国人民解放軍の航空機とのやり取りを一方的に問題視していると指摘しました。そのうえで、オーストラリア側が被害者を装い、誤った物語を拡散していると強く批判しています。
中国側の説明によれば、南シナ海でオーストラリア軍機が中国の権利や利益を侵害する行動を取ったため、中国人民解放軍の航空機がこれを追い払う措置を行い、これは国家の主権と安全を守るための正当かつ合法的な防衛行動だったとしています。
張報道官は、こうしたオーストラリアの行動に対して中国側は断固として反対しており、すでにオーストラリア側に対して厳正な申し入れを行ったと明らかにしました。
オーストラリアへの呼びかけ
張報道官はさらに、オーストラリアに対し「幻想を捨てる」よう求め、他国の代理人として振る舞い南シナ海で問題をあおるのではなく、自国の海軍と空軍の行動を厳格に抑制すべきだと訴えました。
中国国防部のメッセージは、南シナ海での軍事行動をこれ以上エスカレートさせないようオーストラリアに自制を求めると同時に、中国が自国の主権と安全に関わる問題では一歩も引かないという姿勢を示すものだと言えます。
南シナ海情勢と地域への含意
南シナ海は、重要な海上交通路であり、エネルギーや漁業などの資源も豊富な海域です。複数の国や地域が権益を主張しており、近年は艦船や軍用機の活動が増えています。こうした中で、各国が相手の行動を危険だと批判し合う場面が続いています。
今回の中国とオーストラリアの応酬も、その一場面と見ることができます。オーストラリアはインド太平洋地域での安全保障への関与を強めており、中国は自国の近海での軍事活動を慎重に見るよう求めています。
日本を含む地域の国々にとっても、南シナ海の安定は海上交通や経済活動に直結する重要なテーマです。軍事的な緊張が高まることなく、関係国・地域が対話と外交によって問題を管理していけるかどうかが問われています。
私たちが注目したいポイント
- 中国国防部は、南シナ海での自国の行動を主権と安全を守るための正当防衛だと位置づけている
- オーストラリアは中国軍機の行動を危険だと批判しているが、中国側はこれを全面的に否定している
- 両国の主張の食い違いは、南シナ海での軍事活動や存在感をめぐる広い文脈の中で理解する必要がある
- 地域の安定のためには、互いの警戒感をあおるのではなく、透明性の高い対話やルール作りが重要になっている
国際ニュースを追う私たちにとって、どちらが一方的に悪いと決めつけるよりも、当事者がなぜそのように主張するのか、その背景や安全保障観の違いに目を向けることが、複雑な地域情勢を理解する手がかりになりそうです。
Reference(s):
China denounces Australia's provocative actions in South China Sea
cgtn.com








