G77+中国とは?グローバルサウスの声を国連で束ねる枠組み video poster
国連で最大規模の途上国グループであるG77+中国は、グローバルサウスの声をひとつに束ね、貧困や気候変動など地球規模の課題に向き合っています。本記事では、その成り立ちと現在の役割をコンパクトに整理します。
G77とは?77カ国から134カ国へ
いまから60年以上前、国連の場で「開発途上国の声をもっと反映させたい」と考える国々が集まり、グループ・オブ・77(G77)が生まれました。名前の通り当初は77カ国でしたが、その後も参加国が増え、現在は134の加盟国を抱えるまでに成長しています。
G77は、国連の中で最大の政府間組織として、主に次のような役割を担っています。
- 途上国どうしが立場や優先課題を共有する場になること
- 国連交渉で共同の意見をまとめ、発言力を高めること
- 開発や経済、環境など幅広いテーマで協力を進めること
G77+中国という枠組み
中国はG77の正式メンバーではありませんが、30年以上にわたり緊密なパートナーとして協力してきました。この関係性を指す言葉がG77+中国です。
G77+中国という枠組みのポイントは、次のように整理できます。
- 中国はパートナーとしてG77と一体で議論や協力に参加する
- 開発、貿易、気候変動などの重要テーマで共通の立場を打ち出す
- 多数の途上国と中国が連携することで、国際社会へのメッセージを強める
グローバルサウスの「共通の声」として
G77+中国は、アジア、アフリカ、中南米など多様な地域の国々をつなぎ、グローバルサウス(世界の南側に位置する開発途上国・新興国)の声を代弁する存在として位置づけられています。
特に、次のような課題で連携が進められています。
- 貧困の削減と、誰も取り残さない経済成長
- 気候変動への対応と、支援負担の公平な分担
- 貿易障壁の解消と、より公正な国際貿易ルールづくり
なぜ2020年代のいま、G77+中国が注目されるのか
世界では、格差の拡大や気候危機など、グローバルサウスにとって特に重い負担となる問題が深刻さを増しています。その一方で、国連や国際会議での議論は、必ずしも開発途上国の経験やニーズを十分に反映しているとは言えません。
こうした中で、多くの途上国と中国が一体となって声を上げるG77+中国の存在は、次の点で重要性を増しています。
- 途上国の優先課題を国際アジェンダの中心に押し上げる
- 気候変動や貿易などのルールづくりに、より多様な視点を持ち込む
- グローバルサウスの連帯というメッセージを示す
日本からこの動きをどう見るか
G77+中国が取り組む貧困、気候変動、貿易といった課題は、日本の社会や経済とも無関係ではありません。温室効果ガスの削減目標、原材料や食料の価格、国際的なサプライチェーンなど、多くのテーマで日本も同じテーブルにつきます。
国連の場でどの国がどんな声を上げているのか。その背景にはどんな歴史と利害があるのか。G77+中国という枠組みは、グローバルサウスの視点から世界のルールづくりを見直す一つの入り口と言えるでしょう。
ニュースの見出しに登場するグローバルサウスやG77+中国という言葉の裏側に、どのような連帯と問題意識があるのか。これからも少し立ち止まって考えてみる価値がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








