中国アニメ映画『哪吒2』が世界的ヒット 興行収入で『アベンジャーズ』超え
中国のアニメ映画『哪吒2(Ne Zha 2)』が、世界興行収入で米映画『アベンジャーズ』を上回り、アジア映画として初めて世界興行収入トップ11入りを果たしました。オンライン上でも世界的な人気が広がっており、2025年を象徴する国際映画ニュースの一つとなっています。
世界興行で『アベンジャーズ』超えという快挙
『哪吒2』は、中国の伝統的な神話上の人物・哪吒を題材にしたアニメーション映画です。今年2月15日午後1時30分(北京時間)時点で、事前販売や海外での収入を含む興行収入の累計が110.26億人民元(約15億ドル)に達しました。
この数字により、『哪吒2』は米映画『アベンジャーズ』の興行成績を上回り、世界興行収入ランキングのトップ11に入った初のアジア映画となりました。長らくハリウッド作品が占めてきた世界興行の上位に、中国発のアニメーション作品が食い込んだ形です。
- 興行収入:110.26億人民元(約15億ドル)
- 基準時点:2025年2月15日 午後1時30分(北京時間)
- 達成した記録:世界興行収入トップ11入り・『アベンジャーズ』超え
- 特徴:アジア映画として初めてトップ11に入った作品
オンラインで広がる世界的な人気
『哪吒2』は、映画館でのヒットにとどまらず、オンラインプラットフォーム上でも大きな話題となっています。世界各地の映画ファンが、レビューサイトやSNS、オンラインフォーラムで感想や考察を投稿し、作品について活発に語り合っている状況です。
観客がオンライン上で取り上げているポイントは多岐にわたります。ストーリー全体の構成やキャラクターの造形、アニメーションならではの映像表現、音楽など、それぞれが心に残った要素を挙げながら議論が続いています。国や地域を超えて同じ作品について語り合う場が広がっていること自体、『哪吒2』の国際的な浸透ぶりを示していると言えるでしょう。
中国神話を題材にしたアニメが世界で受け入れられる意味
『哪吒2』の注目点の一つは、中国の伝統的な神話上の人物を題材にした作品が、世界規模で支持されているという点です。物語のベースにあるのは中国文化ですが、その枠を超えて多くの観客の共感を呼び、興行成績でも歴史的な数字を残しています。
背景には、次のような変化があると考えられます。
- 物語の普遍性:文化的背景が異なっても、感情や葛藤といったテーマは世界中の観客に共有されやすいこと。
- アニメーション表現の進化:中国アニメのクオリティ向上により、映像面でも世界の観客を惹きつけられるようになっていること。
- オンラインでの口コミ拡散:映画を観た人の感想が、レビューサイトやSNS、フォーラムを通じて一気に世界へ広がる構造が整っていること。
こうした要素が重なり、『哪吒2』は「中国の神話をもとにした一本のアニメ映画」という枠を超え、国際的なポップカルチャーの一つとして受容されつつあります。
2025年の国際映画シーンに与えるインパクト
アジア映画として初めて世界興行収入トップ11入りを果たした『哪吒2』の成功は、2025年の国際映画シーンにおいて象徴的な出来事と言えます。特に次の3点で意味があります。
- アジア発コンテンツの存在感拡大:世界興行ランキング上位にアジア作品が食い込むことで、映画ビジネスの中心がより多極化していることを示しています。
- 中国アニメの競争力の可視化:『哪吒2』のヒットは、中国のアニメーション作品が世界市場で十分に競争できる水準にあることを印象づけています。
- オンライン世代の視聴スタイルとの相性:レビューサイトやSNSでの議論を前提とした作品体験が、デジタルネイティブ世代の視聴スタイルと噛み合っていることも、盛り上がりを支える要因となっています。
日本の視聴者にとっても、『哪吒2』の動きは「これからどのような国・地域の作品が世界で支持されていくのか」を考えるヒントになります。ハリウッド中心だったこれまでのイメージから一歩離れ、アジアを含む多様な地域の作品が国境を越えて共有される流れが、今後さらに強まっていく可能性があります。
オンラインでの議論を追いかけつつ、自分自身の視点から作品をどう受け止めるか。『哪吒2』は、国際ニュースとしてだけでなく、「世界のどこで生まれた物語を、私たちはどう楽しむのか」を考えるきっかけにもなっていると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








