中国とドイツの外相がミュンヘンで会談 多極化と国際平和へ協力強化
中国の王毅国務委員兼外相は、2025年にドイツ・ミュンヘンで開かれたミュンヘン安全保障会議に合わせて行われた会談で、ドイツと連携を強め、国際社会の平和と安定に向けて一つの声で発信していきたいと強調しました。本記事では、中国とドイツの外相会談のポイントを日本語で整理し、国際ニュースとしての意味合いを解説します。
中国・ドイツ外相、国際平和へ「一つの声」を強調
王毅外相は、会談の場で、世界の多極化が歴史の必然的な流れであり、今年のミュンヘン安全保障会議の報告でも主要なテーマになっていると述べました。
そのうえで、保護主義の台頭や冷戦思考の復活、一方的な「いじめ」ともいえる行動が広がる中で、中国はドイツなど各国と意思疎通と協調を強め、広いコンセンサス(合意)を築き、国際社会の平和と安定のために共通のメッセージを発信していく考えを示しました。
王毅外相はまた、世界の多極化が進む過程で、ドイツが重要な役割を果たすことへの期待も表明しています。
中独関係は「中欧関係の安定要因」
王毅外相は、中国とドイツの関係がこれまで健全に発展してきたことが、中国と欧州連合(EU)の関係全体にとっても安定要因になってきたと評価しました。
ドイツで総選挙が予定されていることに触れながら、中国は他国の内政に干渉しない立場をとり、これまで両国が積み上げてきた互恵協力の成果を大切にしていると強調しました。そのうえで、新たに誕生するドイツ政権とも対話と協力を強化し、二国間関係に新たな原動力を与えたいとの意向を示しました。
グリーン転換と気候変動対策で協力強化へ
王毅外相は、中国がグリーン転換と持続可能な発展の道を堅持していると説明し、気候変動など地球規模の課題に対応するため、ドイツとの協力を一段と深めていきたいと述べました。
ドイツ側「信頼できるパートナーに」 一つの中国政策も確認
ドイツのベアボック外相は、中国との幅広い分野での交流と協力を重視していると述べ、共通の利益を拡大しつつ、互いに信頼できるパートナーになりたいと応じました。
またドイツ政府は、一つの中国政策を堅持していることを改めて表明し、中国との率直な意思疎通を続け、対話と協力をさらに深めていく姿勢を示しました。
経済面では、ベアボック外相は、ドイツが関税や貿易戦争に反対しているとしたうえで、中国とともに多国間主義と自由貿易を守りたいと強調しました。さらに、グリーン開発など地球規模の課題について、中国との協調を一層進めることへの期待も示しました。
ウクライナ危機など安全保障課題も議題に
今回の会談では、ウクライナ危機をはじめとする国際的な安全保障の課題についても意見交換が行われました。詳細は明らかにされていませんが、二国間関係だけでなく、国際秩序や地域情勢をめぐる認識を擦り合わせる機会となったとみられます。
読者が押さえておきたい3つのポイント
今回の中国・ドイツ外相会談を理解するうえで、特に注目したいキーワードは次の3つです。
- 多極化:特定の国だけでなく、複数の国や地域が国際秩序に影響力を持つ方向性を指します。王毅外相は、この流れを歴史の必然と位置づけています。
- 多国間主義と自由貿易:ベアボック外相は、関税や貿易戦争に反対し、多国間の枠組みと自由な貿易の維持に中国とともに取り組む姿勢を示しました。
- グリーン転換:両国が、気候変動や持続可能な発展をめぐって協力を深める意欲を確認した点は、今後のエネルギー政策や産業政策にも関わるテーマです。
なぜこの会談に注目する価値があるのか
中国とドイツの外相が、多極化や多国間主義、グリーン転換といったテーマで協調のメッセージを発したことは、国際ニュースの流れを読み解くうえで重要なシグナルといえます。
個々の国の発表だけでなく、今回のような二国間の対話がどの方向を指しているのかに目を向けると、世界の動きがより立体的に見えてきます。通勤時間やスキマ時間にニュースをチェックする読者のみなさんも、自分の仕事や生活とどこでつながるのかを意識しながら、こうした会談のニュースをフォローしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
FM: China ready to strengthen coordination with Germany for intl peace
cgtn.com








