上海動物園の春を彩るコンゴウインコ 虹色の翼が観光客を魅了
中国・上海市の上海動物園では、コンゴウインコの鮮やかな羽が、早春の園内を虹のような色で染め上げました。都市の動物園で世界の鳥たちと出会うことが、自然や生物多様性について静かに考えるきっかけになっています。
早春の上海動物園に広がる虹色の風景
2025年の早春、まだ空気にひんやりした気配が残るなか、上海動物園の一角だけは一足早く春本番のような雰囲気に包まれました。その主役が、虹色のカラーパレットのような羽を持つコンゴウインコです。
さまざまな色が重なった羽が日差しを受けてきらりと光るたびに、来園者の視線は自然と空へと向かいます。歩いているだけで、目の前を横切る大きな翼や長い尾羽が視界をよぎり、園内に活気を与えています。
コンゴウインコが「オウムのスター」と呼ばれる理由
コンゴウインコは、その堂々とした体の大きさ、目を引く鮮やかな色合い、そして長く伸びた尾羽によって、オウムの仲間の中でも特に存在感のある「スター」と見なされています。
原産地は中南米で、もともとは遠く離れた地域の森に暮らしてきた鳥たちです。その一部が、現在は上海動物園の一員として暮らし、来園者に世界の多様な生き物の姿を伝えています。
30羽以上が暮らす快適な住まいづくり
現在、上海動物園には30羽を超えるコンゴウインコが生活しています。体も翼も大きなこの鳥たちがのびのびと暮らせるように、飼育係は環境づくりに工夫を重ねています。
屋内は暖かく、屋外は自由に飛べる空間
冷え込む日でも体調を崩さないよう、屋内スペースは暖かく保たれています。安心して休める止まり木や休息場所が用意され、落ち着いて過ごせる「部屋」のような空間になっています。
一方で、日中には広々とした屋外の活動エリアに出て、大きな翼をめいっぱい広げて飛び回ることができます。キングサイズともいえる体格のコンゴウインコが自由に行き来できるよう、スペースにはゆとりが持たせられています。
屋内の安心感と、屋外でのダイナミックな動き。その両方をバランスよく確保することで、コンゴウインコたちのいきいきとした姿が生まれています。
都市の動物園で感じる世界とのつながり
中南米を原産とするコンゴウインコが、上海という大都市の動物園で暮らし、人々の目を楽しませているという事実は、世界のつながりをさりげなく実感させてくれます。園内で鮮やかな羽を見上げる時間は、遠く離れた森へと想像を広げるきっかけにもなります。
動物園を訪れた子どもや大人たちは、「なぜこんなに色鮮やかな羽なのか」「どんな場所で暮らしてきた鳥なのか」といった素朴な疑問を持つかもしれません。そこから、自然環境や生き物の多様性について、自分なりに考えを深めていくことができます。
早春の上海動物園で出会うコンゴウインコの虹色の羽は、ただの観光の楽しみではありません。忙しい日常のなかで、世界の広さや自然の豊かさをそっと思い出させてくれる、静かなメッセージでもあるのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








