中国映画で旅する中国 「China Travel with Chinese Films」北京で始動
中国映画の国際的なヒットと観光需要を結びつける新しいプロジェクト「China Travel with Chinese Films」の発足式が、北京の中国国家映画博物館で月曜日に開かれました。今年注目を集めている『Ne Zha II』『Creation of the Gods II: Demon Force』『Detective Chinatown 1900』などの作品を背景に、中国映画を通じて中国を訪れる海外旅行者を増やす狙いです。
「China Travel with Chinese Films」とは
このイニシアチブは、中国の春節(旧正月)シーズンの大ヒット映画が海外で成功している流れと、最近相次いで導入されている査証(ビザ)なしトランジット政策を組み合わせる試みです。中国を訪れる海外からの旅行者に対し、映画をきっかけに「次に行きたい場所」として中国を思い浮かべてもらうことを目指しています。
発足式は、中国電影局と中国中央広播電視総台(CMG)が主催し、中国国際電視台(CGTN)と映画チャンネル(映画頻道)節目センターが運営しました。中国映画の上映や国際映画祭、海外で開かれる中国映画祭を組み合わせることで、海外の観客が映画のストーリーを通じて中国を体験できるようにする構想です。
「映画+観光」で体験型の旅行ルートを開発
イニシアチブが掲げるキーワードは「映画+観光」です。映画と観光産業の連携を進めることで、
- 映画の舞台やロケ地を巡るテーマ別の旅行ルートの開発
- 中国各地の自然や文化的景観と、映画に描かれる物語世界を組み合わせた没入型(イマ―シブ)体験
- メディアでの露出と実際の消費行動(旅行・観光)を結びつける仕組みづくり
などを目指しています。映画をきっかけにした旅行は、作品の世界観をより深く味わいたい観客にとって魅力的な選択肢となり得ます。
CMGの国際ネットワークを活用
CMG欧州総局の蒋秋迪局長は、CMGが持つ海外特派員ネットワークや、世界各地のメディアやソーシャルプラットフォームとの連携を活用し、このプロジェクトを積極的に発信していく考えを示しました。
具体的には、
- 国際映画機関との協力を強化し、中国映画を紹介する旗艦イベントを設けること
- 優れた中国映画の上映機会を世界各地で広げ、プロジェクトの知名度と影響力を高めること
などを通じて、中国映画の国際的な存在感を一層強めたいとしています。
新年映画の最新動向と今後の焦点
発足式では、今年の春節映画を手がけた監督や制作チームが、各国での興行成績や観客の反応など、海外興行の最新状況を共有しました。会場には、CMGや中国共産党中央宣伝部映画局、主要な映画制作・配給会社、映画スタジオ、旅行会社、シルクロード国際映画祭の関係者も出席しました。
映画の人気と観光政策を組み合わせた今回の試みが、どのような具体的な旅行商品や国際イベントにつながっていくのか。今後の展開は、映画ファンだけでなく、観光産業や国際ビジネスに関心を持つ人にとっても注目ポイントになりそうです。
Reference(s):
'China Travel with Chinese Films' initiative launches in Beijing
cgtn.com








