フリースキーW杯女子ハーフパイプ Li Fanghuiが初優勝とクリスタルグローブ
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)のフリースキー・ワールドカップ、カナダ・カルガリー大会の女子ハーフパイプで、中国のLi Fanghui選手が金メダルを獲得しました。自身初のワールドカップ優勝に加え、シーズン種目別王者のクリスタルグローブも手にし、フリースキー女子ハーフパイプの新たな主役として存在感を示しています。
Li選手と英国のZoe Atkin選手は、女子ハーフパイプのワールドカップ総合ポイントでともに305ポイントで並びました。FISによると、フリースキーのワールドカップでシーズンタイトルのクリスタルグローブを2人が分け合うのは史上初めてとされています。
カルガリーでFISフリースキーW杯初優勝
カルガリーで行われた女子ハーフパイプ決勝で、Li選手は力強い滑りで90.50点という高得点をマークし、シーズンタイトルを自らの手で引き寄せました。87.75点を出したZoe Atkin選手、87.00点のRachael Karker選手(カナダ)を抑えての堂々たる優勝です。
- 1位 Li Fanghui選手(中国) 90.50点
- 2位 Zoe Atkin選手(英国) 87.75点
- 3位 Rachael Karker選手(カナダ) 87.00点
決勝では、わずかなミスが順位を左右する僅差の戦いとなりましたが、その中で90点台に乗せたLi選手の演技は、まさに「圧勝」と呼べる内容でした。
シーズン総合ポイントは同点、史上初のタイトル共有
女子ハーフパイプのワールドカップ総合では、Li選手とAtkin選手がともに305ポイントで並びました。シーズンを通じて獲得ポイントを競うこのランキングで同点となり、クリスタルグローブを2人で分け合う形になったのは、FISによればフリースキー・ワールドカップ史上初の出来事です。
クリスタルグローブは、シーズンを通じて安定して結果を残した選手に贈られる、種目別の年間タイトルです。今季は2人が互いに譲らない活躍を見せたことで、ランキングの数字も同じになりました。それだけ女子フリースキーの競争が激しく、トップレベルの選手同士の実力が拮抗していることを象徴する結果とも言えます。
アジア冬季競技大会から続く快進撃
Li選手の快進撃は、カルガリーのワールドカップだけにとどまりません。カルガリー大会の前には、中国東北部の黒竜江省ハルビンで開かれた第9回アジア冬季競技大会の女子ハーフパイプでも金メダルを獲得しています。
2月8日に行われた同種目で、Li選手は開催国にとって今大会初となる金メダルをもたらしました。その直後にカナダへと移動し、世界のトップ選手が集うワールドカップでも頂点に立ったことで、アジアの大会から世界の舞台へと勢いをそのままつなげた形です。
「あまりうまくいかなかった昨季から成長」本人の実感
大会後、Li選手は「とてもうれしくて興奮しました。昨シーズンはあまりうまくいきませんでしたが、この一年で少しずつ成長してきました。自分のことを誇りに思います」とコメントしました。
また、レース直後は自分がシーズンタイトルを確定させたことにすぐには気づかなかったと明かしています。目の前の一本に集中し続けてきたからこそ、結果として年間王者と初優勝、二つの大きな成果が同時に訪れたとも言えます。
国際ニュースとして見る3つのポイント
今回のニュースは、一人の選手の活躍という枠を超え、冬季スポーツの広がりや国際競技の構図の変化を映し出しています。ポイントを三つに整理すると、次のようになります。
- アジアの選手がフリースキーの世界トップレベルで結果を出し、冬季スポーツの勢力図に新しい動きが見え始めていること
- シーズンタイトルを2人で分け合う史上初のケースが生まれたことで、女子フリースキーの競技レベルが高く、拮抗していること
- アジア冬季競技大会とワールドカップの両方で活躍することで、地域大会から世界大会へとつながるキャリアパスがより重要になっていること
冬のスポーツシーズンはこれからも続きます。Li選手とAtkin選手をはじめとする女子フリースキーのトップ選手たちが、次にどのような滑りと物語を見せてくれるのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Li Fanghui wins women's freeskiing halfpipe title at FIS World Cup
cgtn.com








