中国王毅外相「米中は正しい付き合い方を」国連安保理会合の傍ら
中国の王毅国務委員兼外相は、ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会のハイレベル会合の傍らで、米国社会の代表と対話し、中国と米国は「正しい向き合い方」を見いだすべきだと呼びかけました。米中関係の安定は、2025年現在の国際秩序にとっても重要なテーマとなっています。
国連安保理会合の傍らで、米国各界と対話
王毅氏は火曜日、ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会のハイレベル会合に出席しました。その合間に行われた米国社会の代表との対話の中で、中国と米国は「どのようにうまく付き合っていくのか」という問いに向き合う必要があると述べました。
王毅氏は、両国関係について感情的な対立ではなく、原則に基づいた対話と調整を積み重ねることが重要だとする姿勢を示した形です。
三つの原則「相互尊重・平和共存・ウィンウィン協力」
王毅氏は、中国と米国が「うまく付き合う」ための土台として、次の三つの原則を挙げました。
- 相互尊重
- 平和共存
- ウィンウィン(互恵)協力
相互尊重とは、互いの体制や発展の道を一方的に否定せず、それぞれの選択を尊重することを意味します。平和共存は、意見の違いや競争があっても、衝突や対決を避けるという姿勢です。ウィンウィン協力は、一方が得をし他方が損をする「ゼロサム」の発想ではなく、双方に利益がある協力の形を追求しようという考え方です。
「核心的利益」をめぐるメッセージ
王毅氏は、中国と米国は「互いの核心的利益を真剣に尊重すべきだ」と強調しました。核心的利益とは、各国が最も重視する安全や発展などの根本的な関心を指す外交用語として使われています。
そのうえで、両国はコミュニケーションを強化し、信頼を築き、雑音を退け、障害を乗り越える必要があると指摘しました。こうしたプロセスを通じて、米中関係を「改善し、安定させる」ことができると述べています。
「共通利益」と「広い協力の空間」を強調
王毅氏は、中国と米国には「数多くの共通利益」があり、「協力のための広い空間」が存在すると述べました。つまり、対立や摩擦に注目が集まりがちな中でも、利害が重なる分野は依然として大きいという見方です。
発言の背景には、世界最大級の経済規模と影響力を持つ二つの大国が、完全な対決ではなく、一定の協調関係を保つことが国際社会全体の安定にもつながるという認識がにじんでいます。
米中関係の安定化に向けた課題
今回の発言は、関係が揺れる局面でも、対話と協力の可能性を探ろうとする中国側のメッセージとして受け止められます。一方で、「相互尊重」や「核心的利益の尊重」といった原則を、具体的な政策や行動のレベルでどう位置づけていくかは、今後も議論が続く課題です。
王毅氏が示したのは、「違いがあるからこそ対話が必要だ」という発想とも言えます。競争や意見の相違を前提としつつも、どこで協力し、どう安定を保つのか。米中関係をめぐるこの問いは、2025年の国際ニュースの中でも、引き続き注目されるテーマとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








