中国の海洋経済、初の10兆元超え 2024年に10.54兆元・5.9%成長
中国の海洋経済が2024年に過去最高の10兆5400億元に達し、初めて10兆元の大台を突破したことが分かりました。中国の自然資源省が公表した年次報告書によるもので、前年から5.9%増と、複数の海洋分野で力強い伸びを示しています。
- 海洋生産総額(GOP)が10.54兆元と初の10兆元超え
- 前年から5.9%増と堅調な伸び
- 海洋関連の複数分野で成長が確認される
10.54兆元、初の「10兆元超え」
自然資源省の年次報告書によると、2024年の海洋生産総額(Gross Ocean Product、GOP)は10.54兆元(約1.4兆ドル)に達し、初めて10兆元を突破しました。GOPは、海洋に関連する産業やサービスが生み出した付加価値を合計した指標で、いわば「海のGDP」とも言える存在です。
2024年のGOPは前年から5.9%増とされています。この伸び率は、海洋関連の複数の分野で比較的力強い拡大が続いていることをうかがわせ、中国経済にとって海洋分野が重要な成長エンジンとなっている可能性を示しています。
海洋経済とは何か
今回の報告書で示された海洋生産総額(GOP)は、海や沿岸と関わる幅広い経済活動を一つの指標にまとめたものです。一般的には、次のような分野が含まれるとされます。
- 港湾、海運、造船などの海上輸送や物流
- 漁業や養殖、海洋観光などの沿岸サービス
- 海底資源の開発、海洋エネルギー、海洋エンジニアリング
- 海洋環境の観測・保全や海洋技術の研究開発
こうした分野が生み出す付加価値を合計したものがGOPであり、国全体の経済成長の中で海洋分野がどれだけの役割を果たしているかを測る手がかりとなります。
5.9%成長が示すもの
2024年のGOPが5.9%増となったことは、単なる数字以上の意味を持ちます。年率で5%台後半の伸びを記録したという事実は、海洋分野が拡大局面にあり、投資や雇用の創出にも一定の役割を果たしている可能性を示しています。
また、GOPが10兆元の大台を超えたことで、海洋経済は規模の面でも象徴的な節目を迎えました。これにより、海洋関連のインフラ整備や技術開発、サービス産業への注目が一段と高まり、今後の政策や企業戦略にも影響を与えるとみられます。
これからの論点: 成長と持続可能性の両立
海洋経済の拡大は、経済成長の機会であると同時に、環境や資源管理の面で新たな課題も生み出します。海洋資源の過剰利用や汚染を避けながら、どのようにして成長を続けるのかが重要なテーマとなります。
特に、気候変動や海面上昇、海洋プラスチックごみなど、海をめぐる地球規模の課題が注目されるなかで、海洋経済を「持続可能な形」で育てていくことが各国と地域に共通する課題です。GOPが10兆元を超えた今、中国の海洋分野の動向は、国際社会にとっても無視できない指標の一つになりつつあります。
数字をどう読むか: 読者へのヒント
今回の発表は、2024年の中国の海洋経済がどれだけの規模と勢いを持っているかを示す最新の材料です。ニュースとして数字を押さえるだけでなく、次のような視点で眺めてみると理解が深まります。
- 海洋経済の拡大は、自国や地域の産業構造にどんな影響を与えるか
- 環境負荷を抑えつつ成長を続けるために、どのような技術やルールが必要か
- 海を共有する国や地域どうしの協力のあり方はどう変わっていくか
2025年のいま、この2024年のGOPの数字は、海と経済の未来を考えるための出発点の一つと言えます。
Reference(s):
China's marine economy hits record 10.5 trillion yuan in 2024
cgtn.com








