中国、2025年までに重度の大気汚染ほぼ解消へ PM2.5とオゾンを管理強化
中国が「2025年までに重度の大気汚染をほぼ解消する」という目標を掲げ、その具体的な進め方がMinistry of Ecology and Environmentの記者会見で示されました。本稿では、この国際ニュースのポイントを日本語で整理します。
2025年までに重度汚染を「ほぼ解消」
中国のMinistry of Ecology and Environmentの担当者であるLi Tianwei氏は、記者会見で「2021〜2025年の第14次五カ年計画の最終年である2025年までに、重度の大気汚染を実質的に解消することを目指す」と述べました。
この方針は、第14次五カ年計画期間における大気環境の改善目標を象徴するものといえます。現在2025年も終盤にさしかかる中で、この目標がどの程度まで近づいているのかは、今後の政府発表や総括が注目される点です。
対策の柱は「排出削減」「予報・警戒」「PM2.5とオゾンの協調管理」
Li氏によると、中国はこの目標を達成するため、次のような取り組みを強化するとしています。
- 大気汚染の防止と排出削減の取り組みを一段と強化すること
- 大気質の予報と早期警戒システムを改善し、事前の対応力を高めること
- PM2.5とオゾン汚染を協調的に管理し、両者を同時に抑制していくこと
特に、PM2.5とオゾンという2つの指標を、別々ではなく協調的に管理していくという考え方が示されています。
なぜ「重度の大気汚染」の解消が重視されるのか
今回の目標は、大気汚染そのものをゼロにするというより、「重度の大気汚染」レベルの状況を実質的に解消することに焦点を当てています。これは、最も深刻な汚染の発生頻度や規模を抑えることが、人々の健康や日常生活への影響を大きく減らす上で重要だと考えられているためです。
重度の大気汚染が減れば、屋外活動や通勤・通学、経済活動への制約が和らぎ、都市のイメージや居住環境の改善にもつながると期待されています。
国際ニュースとしての意味合い
中国の大気汚染対策は、中国国内だけでなく、周辺地域や世界の環境問題とも関わるテーマとして国際的に注目されています。第14次五カ年計画の最終年である2025年までに、重度の大気汚染をどこまで抑え込めるのかは、今後もフォローしていきたいポイントです。
日本を含む多くの国や地域にとっても、大気汚染の抑制と排出削減は共通の課題です。他国の取り組みの方向性を知ることは、自国の環境政策や企業戦略、都市づくりを考える上でも参考になり得ます。
私たちが注目したい視点
今回の発表からは、次のような問いも浮かび上がります。
- 排出削減の強化と経済成長を、どのように両立させていくのか
- PM2.5とオゾンの協調管理という方針が、どのような具体策として現れてくるのか
- 大気質の予報・警戒システムの高度化が、人々の行動変容や企業のリスク管理にどう活かされるのか
2025年という一つの区切りを前に、中国が掲げた大気汚染対策の目標とその進め方は、環境問題に関心を持つ私たちにとっても、継続的にウォッチしていく価値のあるテーマと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com







