スヌーカーWSTワールドオープン:丁俊暉がペリー撃破、32強進出
中国江西省上饒市で開催中のワールド・スヌーカー・ツアー(WST)ワールドオープンで、中国の丁俊暉(ディン・ジュンフイ)がイングランドのジョー・ペリーを5-2で下し、ベスト32進出を決めました。同じく2回戦では、世界チャンピオンのショーン・マーフィーが中国の周ジンハオを5-0で圧倒し、今季2本目となる147点のマキシマムブレークを達成しています。
丁俊暉、センチュリー連発で主導権を握る
現地時間月曜日に行われた2回戦で、丁俊暉は立ち上がりこそミスが出て、第1フレームを落としました。ホームでの声援を受ける中、ペリーに1-0とリードを許す苦しいスタートでした。
しかし、第2フレームで丁は一気にギアを上げ、123点のセンチュリーブレーク(1度の取り切りで100点以上を取ること)を決めて1-1に追いつきます。続く第3フレームも制して、スコアを2-1と逆転しました。
ペリーも簡単には引き下がらず、第4フレームで87点のブレークを出して2-2のタイに戻します。それでも丁は第5フレームで138点のセンチュリーブレークをたたき出し、再びリードを奪いました。
終盤の第6、第7フレームでは、丁が堅いセーフティ(守備的なショット)で試合をコントロール。最後は第7フレームで68点のブレークを決め、トータル5-2で勝利しました。
「第3フレームがターニングポイント」丁が振り返る
試合後、丁は勝負のポイントになった場面についてこう話しています。
「第3フレームが重要だったと思います。いくつかミスをして、ペリーに何度かチャンスを与えてしまいました。そこを乗り越えて2-1とリードできたのは大きかったです。これからの試合に特別な期待はありません。ただベストを尽くしてプレーするだけです。どの選手もスタイルや特徴が違うので、毎試合、さまざまな課題にその場で対応していくしかありません」
世界ランキング9位の丁にとっても、ホームに近い場所での大会は特別な舞台です。プレッシャーの中でセンチュリーを2本決め、守備面でも集中力を切らさなかったことが、32強入りにつながりました。
マーフィーが10本目の公式147、「静かな会場でも特別」
同じラウンドでは、イングランドの世界チャンピオン、ショーン・マーフィーが中国の周ジンハオを5-0で一蹴しました。3本のセンチュリーブレークを決める圧巻の内容で、そのうち1本は147点のマキシマムブレークでした。
今回の147は、マーフィーにとって通算10本目の公式マキシマムであり、今季2本目でもあります。これにより、147達成回数の歴代単独4位となり、上にはロニー・オサリバン(15本)、ジョン・ヒギンズ(13本)、スティーブン・ヘンドリー(11本)のみが並ぶ形になりました。
マーフィーは試合後、「本当にうれしいですが、今朝のセッションは早い時間で、観客も多くはありませんでした。おそらく史上いちばん静かな147だったかもしれません。それでも、どの147も特別です。自分でも信じられないほどで、ただ圧倒されています」と語り、達成の喜びを表現しました。
国際スヌーカーシーンで高まる存在感
今回のWSTワールドオープンは、中国東部・江西省上饒市で行われており、国際スヌーカーのトップ選手が集う大会です。丁俊暉の32強進出とマーフィーの147達成は、いずれも大会序盤から大きな話題となっています。
丁にとっては、ホームに近い環境で自らの実力を改めて示すチャンスであり、これからのラウンドでは、より一層の安定感と勝負強さが求められます。一方でマーフィーは、圧倒的なブレークビルディング(得点構築力)を武器に、今季の好調ぶりを印象づけました。
スヌーカーは日本ではまだ一部のファンのスポーツという印象がありますが、国際ニュースとして見ると、技術とメンタルが極限まで問われる「静かな格闘技」です。丁やマーフィーのようなトップ選手のプレーを入り口に、試合の展開や戦略に注目してみると、新たなおもしろさが見えてきます。
Reference(s):
Ding Junhui defeats Joe Perry to reach round of 32 at WST World Open
cgtn.com








