中国の現代化を加速へ 習近平氏が幹部に新たな責任を要求
中国共産党中央委員会の習近平総書記は、中国の現代化を進める取り組みについて、高級幹部に対し「新たな責任」と「新たな行動」を求めました。第14次五カ年計画(2021~2025年)の最終年となる2025年に向け、どのような方向性が示されたのかを見ていきます。
年次業務報告を踏まえたメッセージ
習近平総書記は最近、党の高級幹部が中国共産党中央委員会と総書記あてに提出した年次業務報告に目を通した後、今回の発言を行いました。
対象となったのは、中国共産党中央政治局や書記処のメンバーに加え、全国人民代表大会常務委員会(全人代常務委員会)、国務院、全国政治協商会議、最高人民法院、最高人民検察院などの党组書記です。いずれも中国の政策決定と執行の中枢を担う人物たちです。
第14次五カ年計画の最終年という節目
習近平総書記は、改革と発展を進めながら社会の安定を維持するという課題が重くのしかかっていると指摘しました。そのうえで、今年が第14次五カ年計画(2021~2025年)の最終年であり、あわせて「さらなる改革の全面的深化」にとって重要な一年だと位置づけました。
総書記は、中国共産党中央委員会が打ち出した一連の方針や重大な決定を断固として実行し、第14次五カ年計画で掲げた目標を「高い質」で達成するよう求めています。これは、2026~2030年の第15次五カ年計画期間に向けて、良いスタートを切るための土台を固める狙いがあるといえます。
中国の現代化へ向けた優先課題
中国の現代化(Chinese modernization)を進めるうえで、習近平総書記は、国内外の情勢が変化する中で生じるさまざまな課題に「冷静に対応する」ことを重視しました。そのうえで、新たな発展パターンの構築や改革の加速、対外開放の拡大など、具体的な方向性を示しています。
強調された主なポイント
- 国内外の情勢変化から生じる課題に、落ち着いて対応すること
- 新たな発展パターンの構築を加速させること
- 改革をさらに全面的に深化させること
- 高水準の対外開放を拡大すること
- 経済の持続的な回復と成長を促進すること
これらは、経済成長だけでなく、開放政策や制度改革を含めた総合的な中国の現代化を意識したメッセージと受け止められます。
幹部に求められる調査研究と自己規律
習近平総書記はまた、幹部に対して調査研究を強化することを求めました。現場の実情を把握し、政策の実行状況や課題を丁寧に検証する姿勢を重視しているといえます。
さらに、党の指導部が定めた作風を改善するための八項目規定を厳格に守ることを改めて強調しました。幹部の行動や仕事ぶりを引き締めるための規定を順守し、自らを律するよう求めています。
あわせて、党の自己統治に対する政治的責任を自覚的に果たすよう呼びかけ、党内規律の強化にも言及しました。
今後の中国を読み解くために
今回の発言は、中国の現代化を進めるプロセスの中で、党の中枢にどのような役割が期待されているかを示したものと言えます。特に、次の三つの点が重要なメッセージとして浮かび上がります。
- 第14次五カ年計画の目標を「質」にこだわって達成しようとしていること
- 改革・発展・安定という複数の課題を同時に進める必要性を強調していること
- 幹部の調査研究と自己規律を通じて、党の統治能力を高めようとしていること
中国の政策の方向性は、国際社会でも関心を集めるテーマとなっています。第15次五カ年計画のスタートに向けて、中国の現代化がどのように進んでいくのか、今後の動きが注目されます。
Reference(s):
Xi stresses new responsibilities in advancing Chinese modernization
cgtn.com








