中国映画でつながる若者たち 西安で国際文化交流イベント
中国・西安で2025年2月27日、中国映画を通じて海外の若者と中国文化を近づける文化交流イベント「China Travel With Chinese Films @Xi'an」が開かれました。 日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、映画という身近なメディアがどのように異文化理解を支えているのかを考えるきっかけになります。
「China Travel With Chinese Films @Xi'an」とは
この文化交流イベント「China Travel With Chinese Films @Xi'an」は、中国国際テレビの英語チャンネルとして知られる China Global Television Network(CGTN)、中国メディアグループ(China Media Group, CMG)陝西局、そして Xiying Group が共同で開催しました。会場は中国北西部・陝西省の省都、西安市です。
参加したのはおよそ30人。フランスから訪れた学生の文化交流グループに加え、西安市内の大学などで学ぶ各国の留学生たちが集まりました。規模としては決して大きくはありませんが、現地で暮らす若者と海外からの若者が直接交流する、顔の見える国際ニュースの一場面と言えます。
- 日時:2025年2月27日
- 場所:中国北西部・陝西省西安市
- 共同開催:China Global Television Network(CGTN)、中国メディアグループ陝西局、Xiying Group
- 参加者:約30人(フランスの学生交流団体、 西安に留学中の国際学生など)
映画がつなぐ、中国文化と海外の若者
今回のイベントの狙いは、タイトルが示す通り、海外の若者にとっての「中国への旅」を、中国映画を通じて体験してもらうことにあります。実際に中国各地を訪れるのは時間も費用もかかりますが、映画であれば、教室やホールにいながら多様な中国社会の姿に触れることができます。
映画というメディアには、次のような特徴があります。
- 言語だけでなく、映像や音楽で文化の空気感を伝えられる
- 日常生活の細かなしぐさや価値観がストーリーの中に自然に表れる
- 同じ作品を一緒に見て語り合うことで、初対面でも対話が生まれやすい
フランスからの学生にとっては、中国の都市や人々の暮らしを「教科書ではなくスクリーン」を通じて知る機会となり、西安で学ぶ留学生にとっても、自分が暮らす地域の文化をあらためて見直す機会になったと考えられます。
デジタルネイティブ世代と相性の良い「映像からの学び」
スマートフォンで日常的に動画コンテンツに触れている20〜40代のデジタルネイティブ世代にとって、映画や映像を入り口にした国際交流は、直感的に理解しやすい方法です。言語の壁があっても、映像と字幕があれば内容を共有でき、SNSで感想をシェアすることも容易です。
今回のようなイベントでは、単に作品を鑑賞するだけでなく、上映後のディスカッションや感想の共有を通じて、
- 中国文化に対するステレオタイプを相対化する
- 似ている点・違う点を整理し、自分の価値観を言葉にする
- 将来の留学や仕事、共同プロジェクトのきっかけをつくる
といった効果が期待できます。ニュースとしての派手さはなくても、こうした地道な交流の積み重ねが、中長期的な相互理解の土台になります。
小さなイベントが映す、これからの国際交流のかたち
今回の「China Travel With Chinese Films @Xi'an」は、参加者数で見ればごく小規模な催しです。しかし、日本語ニュースではあまり大きく取り上げられない、草の根レベルの動きこそ、日々の認識や感情にじわりと影響を与えることがあります。
国と国の関係が語られるとき、大きな外交イベントや経済協力に目が向きがちです。一方で、映画を一緒に見て語り合う若者たちの姿は、ニュースの見出しにはなりにくいものの、長い時間軸で見れば同じくらい重要な意味を持ちます。
日本の読者への問い:あなたなら何を見てみたいですか
もしあなたがこのイベントに参加できるとしたら、中国映画を通じてどんなテーマを見てみたいでしょうか。現代の都市生活、地方の暮らし、歴史ドラマ、若者文化、あるいは環境問題やテクノロジーかもしれません。
ニュースを「遠くの出来事」として眺めるだけでなく、映画や本、オンラインイベントを通じて自分から一歩踏み出してみると、見えてくる景色は変わります。今回の西安での試みは、そうした一歩の具体的なかたちのひとつだと言えます。
国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、「映像で世界を知る」「文化から相手を理解する」という視点を持つことは、これからの情報収集のスタンダードになっていきそうです。
Reference(s):
Event brings overseas youth and Chinese culture closer through film
cgtn.com








