成都ワールドゲームズ2025 初の公式トーチ「竹夢」がお披露目
2025年の成都ワールドゲームズで世界の注目を集めたのが、史上初の公式トーチ「竹夢(Zhumeng)」です。四川の古代文明と環境・テクノロジーへの志向を一つにしたデザインは、大会が掲げた夢とスポーツの力を象徴しました。
史上初のワールドゲームズ公式トーチ「竹夢」
中国南西部・四川省の成都で開催された第2回ワールドゲームズ2025に向けて、大会トーチが主催者からお披露目されました。大会の歴史の中で、公式トーチが制作されるのは今回が初めてです。
トーチの名前は「竹夢(Zhumeng)」。英語の意味は「Bamboo Dream」で、竹が持つしなやかさと成長力に、未来への夢を重ね合わせたイメージが込められています。
高さは72センチ。全体のフォルムは、四川の古代蜀文明を象徴する三星堆遺跡の青銅立人像から着想を得ており、そこに竹の節を思わせる造形が組み合わされています。この融合が、中国文明の長い歴史と、スポーツマンシップの絶え間ない活力の両方を表現しています。
古代蜀文明と現代スポーツのストーリー
トーチのデザインには、形や色、表面の模様を通じて、「大会の精神」と「中国の物語」を同時に語る工夫が施されています。リレーのスローガンである「Join the World Games, Ignite the Dream」とも響き合う構成です。
- 古代蜀文明のイメージを取り入れたフォルムが、地域の歴史と文化を世界に紹介する役割を果たす
- 竹をモチーフにした構造が、成長、柔軟性、持続性といったイメージを重ね合わせる
- スポーツの炎を運ぶトーチそのものが、「夢をともに燃やす」というメッセージの象徴となる
国際大会のトーチが「単なる道具」ではなく、開催地のストーリーを世界に伝えるメディアになっていることが、このデザインからも読み取れます。
グリーンとシルバーが示す未来志向
トーチの基調カラーはグリーンとシルバーです。それぞれに明確な意味が与えられています。
- グリーン:世界の自然環境を象徴し、持続可能な発展やグリーンな大会運営への意志を示す色
- シルバー:テクノロジーとスピード感を表す色で、イノベーションと前進する力をイメージ
この色使いは、中国が掲げるグリーンな発展と先端的な技術革新への取り組みを重ね合わせつつ、「世界とともに未来を描く」というビジョンを視覚的に伝えています。
国際ニュースとしての見どころ
2025年8月7日から17日にかけて、成都で開催された第2回ワールドゲームズでは、多様な競技とともに、このトーチが大会の象徴として存在感を放ちました。国や地域を超えて選手や観客が集まる場で、「竹夢」に込められた物語が共有されたことになります。
スポーツイベントのトーチデザインは、開催都市や開催国の価値観を映し出す「鏡」のような存在です。古代文明と現代のテクノロジー、環境志向とスポーツマンシップを組み合わせた今回のトーチは、未来の国際スポーツ大会がどのようなメッセージを世界に発信していくのかを考えるヒントにもなります。
2025年12月現在も、「竹夢(Zhumeng)」は、グローバルなスポーツの場で文化や価値観をどう発信していくかを考える上で、象徴的なケーススタディと言えるでしょう。
Reference(s):
'Zhumeng' torch unveiled ahead of 2025 World Games in Chengdu
cgtn.com








