中国「2024年は観測史上最も暑い年」 気候公報が示す異常気象の現実
2024年、中国本土の年間平均気温が観測史上最高となりました。国家気候センターが公表した「中国気候公報2024」によると、2024年の平均気温は10.9度に達し、1951年以降で最も高い値だったとされています。
2024年、中国本土の平均気温は10.9度
中国気候公報2024は、中国本土全体の2024年の気候をまとめた公式な報告書です。この公報によると、2024年の年間平均気温は10.9度で、1951年に統計が始まって以来、最も高い水準となりました。
年平均気温がここまで上がるということは、特定の一時的な猛暑だけでなく、一年を通じて気温の底上げが起きていたことを意味します。
四季すべてが平年より高く 春・夏・秋は記録的な暑さ
公報は、2024年の四季すべてで「平年より高い」気温が続いたと指摘しています。特に、
- 春
- 夏
- 秋
の平均気温は、それぞれ観測史上最高を更新しました。
また、中国本土全体で「高温日」と分類される日数は、平年より6.6日多く、1961年以降で2番目の多さとなりました。暑い日が増えたことは、健康リスクや電力需要、農業への影響など、生活のさまざまな場面に波及したと考えられます。
「複雑な天候」と「頻発する極端現象」の一年
国家気候センター副主任の肖禅(Xiao Chan)氏は、北京での記者会見で、2024年について「複雑な天候パターンが続き、顕著な気候の偏り、頻繁かつ強い極端現象、そして広範な気象災害に見舞われた一年だった」と説明しています。
前の年のエルニーニョ現象の影響が残るなか、地球温暖化の進行も背景となり、2024年の年平均気温は新たな記録に達したとしています。
雨も多かった2024年 平均降水量は1951年以降で4番目
気温だけでなく、降水も平年とは異なる傾向を示しました。公報によると、中国本土の2024年の平均降水量は、1951年以降で4番目に多い水準でした。
各地で大雨などの降水イベントが頻発し、洪水や土砂災害など、さまざまな被害をもたらしたとされています。高温と多雨が重なることで、農作物の生育やインフラへの負荷が増し、災害リスクが一層高まったことがうかがえます。
中国気候公報とはどんな報告書か
中国気候公報は、国家気候センターが毎年公表している年次報告です。内容には、
- その年の中国本土の気候状況
- 気候システムの監視結果
- 主な気象災害や極端な気象・気候イベント
などが体系的にまとめられています。
こうした年次報告は、行政機関の政策づくりや企業のリスク管理、研究者の分析だけでなく、一般の人が「気候変動が自分たちの生活にどう関わっているのか」を考える手がかりにもなります。
私たちはこのニュースをどう受け止めるか
2024年の中国本土で、平均気温と降水量がともに高い水準となったという事実は、極端現象や気象災害が今後も重要なテーマであり続けることを示しています。
気候変動は国や地域を問わず影響を及ぼすため、近隣の動向を知ることは、自分の暮らす地域のリスクを考えることにもつながります。年次の気候公報や各国の分析に目を通すことは、ニュースを「その場限り」で終わらせず、次の行動や備えにつなげるための一歩と言えるでしょう。
Reference(s):
National Climate Center: 2024 the hottest year ever recorded in China
cgtn.com








