中国ミュージカルが唐代・長安の栄華を再現 フランス人俳優も参加 video poster
2025年、北京で初演された中国の新作ミュージカルが、唐代の都・長安(現在の中国北西部・陝西省西安市)を舞台に、その栄華と文化的な豊かさをステージ上によみがえらせています。キャストにはフランス人俳優も参加し、中国と欧州の表現が交差する国際色豊かな舞台として注目を集めています。
唐代の都・長安を舞台にした中国ミュージカル
長安は、唐王朝(618〜907年)の首都として栄えた都市で、中国史の中でも最も繁栄した時代の象徴とされています。今回のミュージカルは、その長安の街を舞台に、当時の華やかさや文化の厚みを現代の観客に伝えようとしています。
作品では、古代の都としての長安がステージ上に立ち上がり、壮麗な雰囲気やにぎわいが、音楽やダンス、演技を通じて表現されているとみられます。「中国のもっとも豊かな時代のひとつ」とされる唐代の世界観を、観客が視覚と聴覚で体感できる構成になっている点が特徴です。
フランス人俳優が参加する国際色豊かなキャスト
この中国ミュージカルの大きなポイントが、フランス人俳優の参加です。中国のクリエイターや俳優陣に加え、フランス人俳優がキャストとして名を連ねることで、作品には自然と国際的な視点が加わります。
異なる文化圏で育った俳優が同じ舞台に立つことで、
- 演技スタイルや身体表現の違いが作品に新しいリズムをもたらす
- 唐代という歴史的テーマが、よりグローバルな観客にも開かれたものとして提示される
- 中国の舞台芸術と欧州の表現文化が出会う「実験の場」にもなりうる
といった効果が期待できそうです。こうした国際的なコラボレーションは、作品そのものを豊かにするだけでなく、観客にとっても「他者の視点を通して自国の歴史を見る」という体験につながります。
なぜ今、唐代を舞台にした作品なのか
最近の中国の舞台芸術では、自国の歴史や古典を現代的な形で再解釈する試みが目立っています。唐代の長安を描く今回のミュージカルも、その流れの中に位置づけることができそうです。
歴史を題材にした作品が注目される背景には、
- 過去の繁栄や文化から、現代を見つめ直したいという思い
- 国内外の観客に向けて、中国の歴史や文化の魅力をわかりやすく伝えたいというねらい
- 舞台芸術を通じて、エンタメと教養を両立させたいという制作側の意識
などがあるのかもしれません。北京で初演されたこのミュージカルは、一つのエンターテインメントであると同時に、歴史と現代、国内と海外をつなぐ「文化のプラットフォーム」としても機能していると言えます。
観客が楽しめるポイント
限られた情報からうかがえる、このミュージカルの見どころを整理すると、次のようになります。
- 唐代・長安という明確な舞台設定
歴史ファンだけでなく、世界史を学ぶ学生や若い観客にとっても、時代と場所がイメージしやすい構成になっています。 - 音楽とダンスで描く「栄華」
唐代は「もっとも豊かな時代のひとつ」とされ、その華やかさを音楽とダンスで再現することで、教科書だけでは伝わりにくい空気感を体感できます。 - フランス人俳優が加わる国際性
中国の物語でありながら、フランス人俳優の参加によって、作品全体がより国際的な響きを持つ舞台になっています。
歴史と国際交流をつなぐ「舞台」というメディア
このミュージカルは、中国の歴史を題材にしながらも、フランス人俳優を迎えることで、自然と国際文化交流の側面を帯びています。ニュースとして見たとき、ここには次のようなポイントがあります。
- 中国の歴史コンテンツが、演劇というかたちで国際的な表現へと開かれていること
- 海外の俳優が中国の作品に参加することで、相互理解の機会が広がること
- 観客が「自分と異なる文化」を、対立ではなく好奇心を持って眺めるきっかけになること
歴史を題材にしつつも、単なるノスタルジーにとどまらず、「いま、この時代に唐代を語る意味は何か」を観客それぞれに静かに問いかける舞台とも言えるでしょう。
北京で初演されたこの中国ミュージカルが、今後どのようなかたちで各地の観客と出会っていくのかはまだ見えていません。しかし、唐代・長安の世界をフランス人俳優とともに描く試みは、2025年の国際ニュースとしても、舞台芸術の新しい可能性を示す一例として注目に値します。
Reference(s):
Chinese musical revives Tang Dynasty's grandeur with French actor
cgtn.com








