TEMU急成長の理由を解説 中国発ショッピングアプリはなぜ世界で伸びたのか video poster
2024年、RednoteやDeepsee、TikTokなど中国発のアプリが国際ニュースを賑わせるなか、オンラインショッピング分野で特に注目を集めたのがショッピングアプリ「TEMU」です。本記事では、その急成長の背景を日本語で分かりやすく解説します。
TEMUとはどんなショッピングアプリか
TEMUは、中国の電子商取引大手PDD Holdingsが展開するオンラインショッピングアプリです。2022年9月に米国でサービスを開始し、中国本土の姉妹サービス「拼多多(Pinduoduo)」からは7年遅れての海外デビューとなりました。
立ち上げからわずか1カ月で、アマゾンやウォルマート、急成長中のSheinといった競合を上回り、最もダウンロードされたショッピングアプリになりました。新興ブランドとしては異例のスピードです。
数字で見るTEMUの急成長
2024年第1四半期時点で、TEMUの世界の月間アクティブユーザー数は前年同期比で614%増の1億6700万人に達しました。また、2024年には世界で最もダウンロードされたショッピングアプリだったとされています。
サービス開始から約1年半あまりでここまでユーザー数を伸ばした例は、オンラインショッピング業界でも限られています。TEMUのケースは、近年の中国発デジタルプラットフォームの存在感の高まりを象徴していると言えるでしょう。
成功の背景にある三つのポイント
1. グローバル市場に合わせた立ち上げ
TEMUは2022年9月、最初の展開先として米国市場を選びました。世界最大級のオンラインショッピング市場に直接乗り込むことで、短期間で多くのユーザーを獲得し、その勢いを他の国や地域にも広げていったと考えられます。
2. 親会社PDD HoldingsのEC経験
TEMUを運営するPDD Holdingsは、中国本土でオンラインショッピングプラットフォームを成長させてきた電子商取引大手です。TEMUは、その経験やノウハウ、商品を生産地から消費者に届けるサプライチェーンを背景に、海外ユーザー向けの新しいショッピング体験を打ち出したとみられます。
3. スマホネイティブなユーザー体験
TEMUはスマートフォン向けアプリとして誕生し、リリースから1カ月で競合を上回るダウンロード数を記録しました。このこと自体が、アプリの使い勝手や品ぞろえ、価格などが、スマホネイティブ世代のニーズに刺さったことを示しています。
中国発アプリの存在感とこれから
2024年は、RednoteやDeepsee、TikTok、そしてTEMUなど、中国発のアプリが国際ニュースの見出しを多く飾った一年でした。とくにオンラインショッピング分野では、TEMUが世界で最もダウンロードされたショッピングアプリとなり、従来の大手を揺さぶる存在になっています。
日本でも、海外発のショッピングアプリや動画アプリを日常的に使う人が増えています。こうした動きは、単に安く買える、便利というだけでなく、モノの選び方やブランドとの付き合い方、そしてグローバル経済の力学そのものにも影響を与えつつあります。
日本のユーザーと企業への示唆
- 消費者にとって: 選択肢が増える一方で、商品情報やレビューの見極めがより重要になる
- 企業にとって: 海外のショッピングアプリとの付き合い方や、自社ECの戦略を再考する必要がある
- 社会全体にとって: デジタルプラットフォームが国境を越えて影響力を持つ時代に、ルール作りや消費者保護をどう考えるかが問われる
まとめ: TEMUの成功が示すもの
TEMUは、2022年のサービス開始からわずか約1年半で、2024年には世界で最もダウンロードされたショッピングアプリとなりました。中国発の電子商取引企業PDD Holdingsを母体とし、グローバル市場を前提にした戦略で急成長を遂げています。
2025年のいまも、そのビジネスモデルや影響力は各国で議論の的になっています。TEMUのケースを追うことは、中国発デジタル企業の動向を理解するうえで、そしてこれからのオンラインショッピングの姿を考えるうえで、重要なヒントを与えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








