2024年の中国経済は5%成長 CPPCC報道官が「高品質な発展」を強調 video poster
中国人民政治協商会議(CPPCC)全国委員会の報道官は、2024年の中国経済が安定した歩みを続け、高品質な発展が着実に進んだと強調しました。本記事では、その発表内容を日本語で整理し、2025年の視点から考えます。
2024年の中国経済、GDPは134兆元・5%成長
CPPCC全国委員会第14期第3回会議(中国の最高政治協商機構)の開幕を前に行われた記者会見で、報道官のLiu Jieyi氏が2024年の中国経済について説明しました。
Liu氏によると、2024年の中国の国内総生産(GDP)は134兆元(約18.38兆ドル)と過去最高を更新し、前年より5%増加しました。この伸び率は、世界の主要経済の中でも上位に位置するものだとしています。
Liu氏は、中国経済が「安定した進展」を続けており、「高品質な発展」がしっかりと推し進められていると述べ、量だけでなく質を重視する経済運営が行われていると強調しました。
スマート製造とグリーン成長が新たなエンジンに
会見では、新しい産業やビジネスのかたちが次々と登場していることも強調されました。スマート製造やスマート製品は「月単位・日単位」で進化しており、生産や生活の現場に浸透しつつあるといいます。
あわせて、環境負荷を抑えた「グリーンな生産性」が勢いを増しているとし、風力発電、太陽光発電(フォトボルタイクス)、新エネルギー車などの分野で中国が世界をリードしていると述べました。
- スマート製造・スマート製品の高度化
- 風力・太陽光発電など再生可能エネルギーの拡大
- 新エネルギー車分野での競争力向上
こうした新産業の広がりは、従来型のインフラ投資中心の成長モデルから、技術とイノベーションを軸とした成長へのシフトを示す動きとして位置づけられています。
春節連休の消費が示した内需の強さ
内需、とくに消費の動きについても、Liu氏は2024年の春節(旧正月)連休期間のデータを紹介しました。春節は中国にとって最大のホリデーシーズンであり、消費動向を読む上で重要なタイミングです。
発表によれば、春節連休中の家電や映像機器の売上高は前年の同じ時期と比べて166.4%増加しました。また、観光関連サービスの売上高も37.5%増と大きく伸び、サービス消費の回復と拡大をうかがわせる結果となりました。
これらの数字は、物の購入だけでなく、旅行やエンターテインメントなど体験型の消費が重視されつつあることを示しているとみられます。内需の底力は、中国経済全体の安定にとっても重要な支えとなっています。
2025年から見る2024年データの意味
2025年のいま、2024年の経済データはすでに「一年前」の数字ですが、中国経済の方向性を考えるうえで依然として重要な示唆を与えています。今回のCPPCCでの説明から、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- 成長の質を重視する姿勢
単なる成長率の高さだけでなく、スマート製造やグリーン成長といった分野を前面に出すことで、「高品質な発展」を重視していることが示されています。 - 内需の役割の拡大
春節連休の消費データが示すように、家電や観光などの分野で内需が伸びており、国内市場の活性化が引き続き重要な柱になっています。 - 世界経済への波及
風力・太陽光発電、新エネルギー車といった分野での動きは、サプライチェーンや技術標準を通じて、日本を含む各国・地域の企業や市場にも少なからず影響を与えうるテーマです。
国際ニュースとしても、2024年の中国経済が5%成長を維持したという事実は、世界景気の行方を考えるうえで押さえておきたい材料だといえるでしょう。
押さえておきたい4つのポイント
- 2024年の中国GDPは134兆元、前年より5%増加
- スマート製造やスマート製品など新産業が成長を牽引
- 風力・太陽光発電、新エネルギー車の分野で世界をリード
- 春節連休の家電・観光消費が大幅増で内需の強さを示した
2024年の動きをどう評価し、2025年以降の世界経済やビジネスの戦略にどうつなげていくか。読者一人ひとりが、自分の関心や立場から考えてみる価値のあるテーマと言えます。
Reference(s):
CPPCC spokesperson: China's economy made steady progress in 2024
cgtn.com








