国際ニュース:中国の開放はさらに広く CPPCC報道官が語る経済グローバル化 video poster
中国人民政治協商会議(CPPCC)第14期全国委員会第3回会議を前に行われた記者会見で、報道官のリウ・ジエイ(Liu Jieyi)氏は、中国の対外開放の方針と経済グローバル化への姿勢を改めて強調しました。本稿では、その発言のポイントと、国際社会や日本にとっての意味を整理します。
CPPCC会見で示された「さらに広い開放」方針
今回の記者会見は、CPPCC第14期全国委員会第3回会議(年次会議)の開幕前日にあたる月曜日に開かれました。中国の最高政治協商機関であるCPPCCは、経済や社会政策について幅広い意見を取りまとめる役割を持ち、その報道官会見は毎年、国内外の注目を集めます。
「歴史の正しい側」に立つと強調
リウ報道官は、中国は「歴史の正しい側にしっかりと立つ」と述べました。これは、中国が国際秩序や世界経済の中で、協調と発展を重視する姿勢を取るというメッセージと受け止められます。
同時に、対外開放については「中国の開放の扉は、今後さらに大きく開かれていく」と強調しました。すでに大きく開いている扉を、さらに広げていくという表現から、長期的に開放路線を続ける方針が示されています。
経済グローバル化は「時代の流れ」
会見では、経済グローバル化に対する見方も示されました。リウ報道官は、経済のグローバル化は「社会の生産力の発展が客観的に要求するもの」であり、「科学技術の進歩がもたらした自然な結果」であり、「時代の流れとして、逆戻りしない」と説明しました。
世界的には、保護主義やブロック化への懸念も語られていますが、今回の発言は、国境を越えた経済協力や貿易の拡大を重視する立場を明確にしたものといえます。国際ニュースとして見ると、中国が引き続きグローバル経済の枠組みの中で役割を果たしていくというシグナルです。
過去1年の成果と「より高いレベルの開放型経済」
リウ報道官は、直近1年間の動きを振り返り、中国が世界経済の中で果たした役割を次のように整理しました。
- 世界経済成長をけん引する「最大のエンジン」としての役割を引き続き担ってきたこと
- より高いレベルの開放型経済を実現するための新たな制度づくりを加速させてきたこと
- 貨物貿易において世界最大の貿易国であり続けるとともに、輸入国としても世界第2位の規模を維持していること
ここでいう「より高いレベルの開放型経済」とは、単に輸出入を増やすだけでなく、市場アクセスの拡大やルール整備、ビジネス環境の改善など、制度面を含めた開放を指すとみられます。
一帯一路と輸入博が広げる国際協力の場
リウ報道官は、広域経済圏構想として進められている「一帯一路」の共同建設が、この1年で大きく進展したことにも触れました。一帯一路を通じて、中国と各国の間でインフラや貿易、投資などの協力プロジェクトが進められています。
さらに、中国は国際的な貿易・経済協力のプラットフォームとして、中国国際輸入博覧会などの場を整備してきました。輸入博は、各国の企業が製品やサービスを紹介し、中国市場へのアクセスを広げる役割を果たしています。リウ報道官は、こうした場が世界経済協力のための「より広いプラットフォーム」を提供していると述べました。
日本やアジアにとって何を意味するか
中国が「開放の扉をさらに広げる」と改めて表明したことは、日本を含むアジアや世界にとっても無関係ではありません。経済規模の大きい国が開放路線を維持することは、以下のような点で影響が出てくる可能性があります。
- 日本企業を含む海外企業にとって、中国市場でのビジネス機会の拡大
- サプライチェーン(供給網)の再構築や多元化を考えるうえでの選択肢の増加
- 一帯一路関連のプロジェクトや国際見本市を通じた協業の可能性
一方で、開放が進むほど、各国や企業は、中国の政策の方向性やルールの変化を丁寧に読み解く必要も高まります。単に市場の規模だけを見るのではなく、制度やリスクも含めて総合的に判断する視点が重要になってきます。
これからの注目ポイント
今回のCPPCC報道官会見を踏まえ、今後の国際ニュースとして注目したいポイントを整理すると、次のようになります。
- CPPCC第14期全国委員会第3回会議本体の議論の中で、どのような開放関連の政策方針が示されるか
- 一帯一路や中国国際輸入博覧会など、既存の協力プラットフォームがどのように具体的成果につながっていくか
- 世界経済の不確実性が続く中で、中国が「世界経済成長のエンジン」としての役割をどこまで維持できるか
中国の開放路線に関するメッセージは、国際経済の流れを読むうえで重要なシグナルになります。今後の政策発表や国際会議の動きとあわせて、中長期的な視点でフォローしていくことが求められそうです。
Reference(s):
CPPCC spokesperson: China's door of opening up will only open wider
cgtn.com








