世界野生動物の日2025:野生生物保全と「資金」の関係を読み解く
リード:なぜ「資金」が世界野生動物の日のテーマに?
今年3月3日、12回目の世界野生動物の日が「Financing Wildlife Conservation: Investing in People and the Planet(野生生物保全への資金提供:人と地球への投資)」をテーマに迎えました。この国際ニュースのテーマは、野生生物を守ることが生態系のバランスや人々の暮らしを支えている一方で、そのための資金がまだ十分ではないことを示唆しています。
世界野生動物の日とは
世界野生動物の日は、毎年3月3日に野生動物とその生息地の価値、そして保全の必要性について世界が一斉に考えるための日です。日本語で読める国際ニュースを通じて、遠くの森林や海の話だけでなく、私たちの日常とつながる問題として捉え直すきっかけになります。
今年のテーマが強調する3つのポイント
今回のテーマが強調しているのは、「資金」が単にお金の問題ではなく、次のような価値を守るための手段だという点です。
- 生態系のバランス:野生動物が健全に生きられる環境は、捕食者と被食者、森と海など、自然全体のバランスを保つ土台になります。
- 生態系サービス:水の浄化、土壌の保全、作物の受粉など、自然がもたらすさまざまな恩恵は、野生生物とその生息地があってこそ機能します。
- 人々の生計と暮らし:観光、農林水産業、伝統的な生活文化など、多くの人の仕事や暮らしが野生生物と結びついています。
「資金を投じる」とは何を意味するのか
野生生物保全への資金提供というと、大規模なプロジェクトや専門家だけの話に聞こえるかもしれません。しかし実際には、保護区の管理、違法取引の監視、地域コミュニティの暮らしの支援、環境教育など、非常に多様な活動を支えるための基盤です。
安定した資金があることで、短期的なキャンペーンではなく、長期的な視点で生息地を守り、地域の人々と協力しながら持続可能な形で野生生物を支えていくことが可能になります。
人と地球に同時に投資するという発想
テーマに含まれる「Investing in People and the Planet(人と地球への投資)」という言葉は、野生生物保全が自然だけのためではないことを示しています。野生動物を守ることは、気候変動の緩和や災害リスクの低減、地域の安定した雇用など、人間社会にとっても直接的なメリットがあります。
逆に言えば、野生生物への投資を後回しにすることは、将来のコストやリスクを先送りすることでもあります。今、どこにお金を投じるのかという選択が、私たちの共有する未来を形づくっていきます。
私たち一人一人にできる小さな「投資」
国家予算や国際機関の動きだけでなく、個人としてできることもあります。例えば次のような行動は、小さく見えても積み重なれば大きな力になります。
- 信頼できる自然保護団体やプロジェクトへの寄付や会員としての参加
- 違法取引や環境破壊につながる製品を選ばない、エシカルな消費を心がける
- SNSなどで野生生物や環境問題に関する情報を共有し、関心の輪を広げる
- 身近な自然に目を向け、家族や友人と話題にすることで問題意識を共有する
世界野生動物の日は、そんな一歩を踏み出すきっかけの日でもあります。資金という切り口から野生生物保全を見つめ直すことで、「自然を守ることは、自分たちの未来への投資でもある」という視点を、日々のニュースの読み方や行動の選択につなげていきたいところです。
Reference(s):
Financing wildlife conservation to protect our shared future
cgtn.com








