中国・ラオス「友好村」がつなぐ農村観光と貧困削減 video poster
中国の龍脊棚田にある大寨村が、観光を通じて貧困から抜け出し、その経験をラオスの村と分かち合っています。中国とラオスの「友好村」づくりは、アジアの農村が互いに学び合う新しい国際ニュースとして注目されています。
山あいの大寨村、棚田観光で貧困から脱却
Longji Rice Terraces(龍脊棚田)は、世界的にも知られる観光地です。その山奥に位置する大寨村は、急峻でアクセスも難しい地形のため、長いあいだ厳しい暮らしと貧困に直面してきました。
しかし過去40年あまりの間に、村人たちはこの環境に合わせて生き方を工夫し、棚田そのものを生かした独自の文化的な景観をつくり上げてきました。観光を軸にした取り組みが実を結び、大寨村は今では広く名前が知られる、豊かさを実感できるコミュニティへと姿を変えています。
中国とラオスを結ぶ「友好村」パートナーシップ
大寨村の変化は、自分たちの村だけにとどまりません。中国の支援による「China-aided Pilot Project of Poverty Reduction Cooperation in Laos(ラオス貧困削減協力パイロットプロジェクト)」のもとで、大寨村はラオス・ルアンパバーンにあるシエンロム村と姉妹村(シスタービレッジ)になりました。中国とラオスの村どうしが結びつく「友好村」づくりの一例です。
2018年以降、シエンロム村の村長ベンタノン氏は2度にわたり大寨村を訪れています。現地で大寨村の人びとから直接話を聞き、棚田を観光資源として生かしてきた経験を学んできました。
シエンロム村が動き出した農村観光づくり
大寨村の経験を手がかりに、シエンロム村も農村観光の経済づくりに乗り出しています。村の幹部がリーダーシップを取り、農村観光のあり方を話し合いながら、一歩ずつ取り組みを進めています。
この事例からは、次のようなポイントが見えてきます。
- 山あいの厳しい地形も、工夫次第で観光資源になりうること
- 長い時間をかけてつくり上げた棚田の景観が、文化的な価値として評価されること
- 村のリーダーが他地域に学びに出ていき、その知見を村に持ち帰ること
- 国境を越えて、農村どうしがパートナーとして経験を共有できること
2025年の私たちにとっての意味
大寨村とシエンロム村の「友好村」連携は、2025年を生きる私たちに、いくつかの問いを投げかけます。地域の自然や文化をどう守り、どう経済的な価値につなげるのか。発展の過程で、誰が意思決定に関わり、利益を分かち合うのか。農村どうしの国際協力は、その具体的なヒントを提供してくれます。
国際ニュースとして見るとき、この中国とラオスの村の物語は、「貧困削減」「農村観光」「地域づくり」というキーワードを一つにつなげています。スマートフォン越しに世界の動きを追う私たちにとっても、身近な地域やコミュニティを考え直すきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








