河南の演劇テーマパーク「Unique Henan」で歴史が動き出す video poster
中国中部・河南省鄭州市にある大規模な演劇テーマパーク「Unique Henan — Land of Drama」が、21の劇場を舞台に中国文明の歴史や神話を「体感する」新しい文化体験として注目されています。
2025年現在、国際ニュースとしても紹介されるこの施設は、まるで巨大な物語の本の中に入り込んだような感覚を与える没入型の文化空間です。訪れた人は、古代から伝わる伝統や神話、物語を、座って鑑賞するだけでなく「その場にいる」ような感覚で味わうことができます。
河南省鄭州市に登場した「生きた物語」の街
「Unique Henan — Land of Drama」は、中国中部の河南省鄭州市にある演劇をテーマにした大規模なテーマパークです。園内には21の劇場が設けられ、それぞれが異なる演目を上演しています。
特徴的なのは、単にステージを眺めるのではなく、テーマパーク全体が一冊のストーリーブックのように設計されている点です。来場者は劇場から劇場へと歩きながら、さまざまな時代や物語の世界へと入り込んでいきます。
- 大規模な「演劇テーマパーク」というコンセプト
- 21の劇場がつくり出す多層的な物語世界
- 中国文明の伝統・神話・物語を題材にしたパフォーマンス
- 観客が物語の中に入り込む没入型の体験
21の劇場が描く、中国文明の伝統と神話
このテーマパークの中心にあるのは、中国文明の「物語」です。21ある劇場はそれぞれ、古代から受け継がれてきた伝統や、神話、歴史上のエピソードなどを題材にした演目を上演しています。
観客は劇場ごとに異なる世界観に出会い、時には伝説の登場人物の目線で物語を追体験しているような感覚になります。静的な展示を見るのではなく、音楽、演技、舞台美術が一体となったパフォーマンスを通じて、中国の歴史や文化に触れられる点が特徴です。
こうした構成により、「中国文明」という抽象的な言葉が、具体的な情景と感情を伴った体験として記憶に残りやすくなります。歴史や神話が、教科書の中の知識ではなく「そこで生きている物語」として立ち上がってくるのです。
ベルギーからの訪問者も驚いた「魔法のような」体験
この「Unique Henan — Land of Drama」には、中国国内だけでなく海外からも人々が足を運んでいます。ベルギーから訪れた人々は、そのスケールと没入感あふれる演出に「魔法のようだ」と驚きを隠せなかったと伝えられています。
言語や背景が異なる海外の来場者にとっても、目の前で繰り広げられるドラマや音楽、感情の動きは、通訳なしでも共有しやすい共通言語になり得ます。まさに「舞台芸術を通じて文化がつながる瞬間」が、ここで生まれていると言えそうです。
アートと歴史で文化をつなぐ「橋」として
「Unique Henan — Land of Drama」は、中国の豊かな歴史や文化遺産を、演劇というかたちで再構成し、国内外の観客に伝えようとしています。
・古代の伝統や神話を、現代的な演劇作品として再解釈すること
・歴史や物語にまつわる感情を、舞台表現を通じて共有すること
・観客自身に「物語の一部になったような感覚」を味わわせること
こうした試みを通じて、このテーマパークは、中国の豊かな文化遺産が国境を越えて共感を呼び起こしうることを示しています。アートと歴史、感情を組み合わせることで、言葉や国の違いを越えたコミュニケーションが生まれる――そんな「文化の橋渡し」の役割を担いつつあると言えるでしょう。
スマホ世代に響く「没入型」中国文化体験
スマートフォンで短い動画やコンテンツを日常的に消費する世代にとっても、「没入型」の演劇テーマパークは相性のよい体験です。一度に大量の情報を見るのではなく、「一つの物語の世界に入り込む」ことに集中できるからです。
また、21の劇場それぞれが違う作品を上演している構成は、訪れるたびに新しい発見があるという意味で、デジタルネイティブの「もっと知りたい」「違う角度からも見てみたい」という感覚とも重なります。
国際ニュースや海外カルチャーに関心のある読者にとって、「Unique Henan — Land of Drama」は、中国文化の「いまの見せ方」を知る手がかりにもなります。歴史を守るだけでなく、誰もが楽しめるエンターテインメントとして再提示する。その試みがどのように進化していくのか、今後も静かに注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








