中国と欧州の関係は前向きな軌道 全人代報道官が評価 video poster
中国の全国人民代表大会(全人代)の報道官は、2025年3月の記者会見で、中国と欧州の関係が引き続き前向きな軌道にあり、互いの成功に貢献するパートナーだと強調しました。中国・欧州関係は、2025年の外交関係樹立50周年という節目の年に、改めてその重要性が確認された形です。
全人代報道官「中国と欧州は互いの成功に貢献するパートナー」
発言を行ったのは、第14期全人代第3回会議の報道官、楼継偉(Lou Qinjian)氏です。会議開幕を翌日に控えた2025年3月4日、北京で開かれた記者会見で、中国と欧州の関係について次のように述べました。
- 中国は欧州との関係を高度に重視している
- 中国と欧州は互いの成功に貢献し合うパートナーである
- 二者間の関係は、継続的に前向きな軌道をたどっている
楼報道官は、健全で安定した中国・欧州関係は、双方の根本的かつ長期的な利益に合致すると説明しました。また、それは国際社会の共通の期待にも沿うものであるとし、中国と欧州との協力が世界全体にとっても重要だという見方を示しました。
2025年は中国・EU外交関係樹立50周年
楼報道官は、2025年が中国と欧州連合(EU)の外交関係樹立50周年にあたることを指摘しました。半世紀という時間の中で築かれてきた関係の性格について、次のように評価しています。
- 過去50年の事実は、中国と欧州の間に、根本的な利益の衝突や地政学的な対立は存在しないことを繰り返し示してきた
- むしろ両者は、互いの成功に貢献し合うパートナーである
対立ではなく協力を重ねてきた関係だというメッセージは、50周年という節目を迎えた年に改めて強調された形です。2025年12月現在、この1年を振り返ると、中国と欧州がどの分野で協力を深め、どの課題で調整を続けていくのかが、今後も国際ニュースの重要なテーマであり続けると考えられます。
多国間主義を支持し、一国主義に反対
中国と欧州が共有する立場として、楼報道官が挙げたのが、多国間主義への支持と一国主義(単独主義)への反対です。
- 中国と欧州はともに多国間主義を支持している
- 一国主義や一方的な行動には反対している
多国間主義とは、国連などの国際機関や国際的な枠組みを通じて、複数の国や地域が協調しながら課題解決を目指す考え方です。気候変動、エネルギー、安全保障、経済など、国境を越える課題が山積する中で、中国と欧州がこうした方針を共有していることは、国際秩序の安定にとっても意味を持ちます。
国際社会にとっての中国・欧州関係の重み
楼報道官の発言には、中国と欧州の関係を、二者間にとどまらず「国際社会全体の期待」に応える枠組みとして位置づける狙いがにじみます。2025年という節目の年に、次のような点が改めて意識されたと言えるでしょう。
- 世界の分断や対立が指摘される中で、大きな経済圏同士の安定した協力関係は、国際社会の安心材料となり得る
- 多国間主義を掲げる中国と欧州の連携は、国際的なルールづくりや地球規模課題の解決に影響力を持つ
- 経済、安全保障、技術など、多くの分野で利害が交差するからこそ、対話と協力の枠組みを維持・強化することが重要になる
50周年の先へ:2026年以降の焦点
2025年も終わりに近づき、中国・欧州関係は次の50年に向けたスタートラインに立っています。楼報道官が述べた「互いの成功に貢献するパートナー」「前向きな軌道」という言葉が、今後どのような具体的な協力として形をとるのかが注目されます。
国際ニュースに関心を持つ読者にとっては、次のような点が、2026年以降もウォッチすべき論点になりそうです。
- 気候変動対策やエネルギー転換など、共通の課題での協力の深まり方
- 経済安全保障やサプライチェーンをめぐる議論と、協力関係の両立をどう図るか
- 多国間の枠組みの中で、中国と欧州がどのように連携し、国際ルールづくりに関わっていくか
中国と欧州の関係が「健全で安定した発展」を維持できるかどうかは、当事者だけでなく、世界全体の行方にも静かに影響を与えていきます。節目の年に示されたメッセージを踏まえつつ、その後の動きを丁寧に追っていくことが、国際情勢を読み解く上での鍵となりそうです。
Reference(s):
NPC spokesperson: China-Europe ties continue on a positive trajectory
cgtn.com








