中国外務省、フェンタニル協議の公平性を要求 米国に「いじめ」中止と対話復帰を促す
中国外務省がフェンタニル問題をめぐり、米国に対して「公平で互恵的な協議」を求めるとともに、「いじめのような手法」をやめ、対話と協力の軌道に戻るよう呼びかけました。米中関係と国際的な薬物対策の両面で注目される動きです。
水曜日の記者会見で示された要求
中国外務省の林剣(Lin Jian)報道官は、水曜日に行われた記者会見で、フェンタニル問題を本気で解決する意思が米国にあるなら、中国と対等かつ相互尊重、互恵の原則に基づいて協議すべきだと強調しました。
林報道官によると、望ましい協議の条件として、次の点が重視されています。
- 対等な立場で向き合うこと
- 相互尊重に基づく対話であること
- 双方の懸念を踏まえた互恵的な協力であること
林報道官は、双方の懸念に耳を傾ける協議こそが、フェンタニル問題の解決につながるとしています。
米国の「いじめの手法」に対する警告
一方で林報道官は、米国が別の思惑を抱えたまま、中国の利益を損なおうとし続けるのであれば、中国側も「最後までやり抜く」と述べ、強い姿勢を示しました。
さらに米国に対し、いわゆる「いじめの手口」を早くやめ、対話と協力の「正しい軌道」に戻るよう促しました。米国側の出方次第で、中国も相応の対応を取るというメッセージといえます。
フェンタニル問題が国際ニュースとなる理由
フェンタニルは、医療現場でも使われる一方で、乱用や違法流通が各国で社会問題となってきた合成オピオイド系の薬物です。供給経路の封じ込めや取り締まりには、各国の協力が不可欠とされています。
今回、中国外務省が米国との協議のあり方に言及したことは、フェンタニル対策をめぐる国際協力の枠組みづくりにも影響を及ぼす可能性があります。国際ニュースとして、この発言のトーンやタイミングに注目が集まっています。
2025年の米中関係の一断面として
2025年現在、米中関係は競争と協力が混在する複雑な局面にあります。その中で、フェンタニル問題をめぐる今回の発言は、次のような中国側のスタンスを映し出しているように見えます。
- 自国の利益と立場を守りつつも、対話と協力の枠組みは維持したいという姿勢
- 問題解決には、一方的なやり方ではなく、対等で互恵的な協議が必要だというメッセージ
今後、米国が中国側の呼びかけにどのように応じるかによって、フェンタニル問題への国際的な取り組みの方向性や、米中間の信頼醸成の行方にも影響が及ぶ可能性があります。読者としては、米中それぞれの発言のトーンや行動の変化を丁寧に追いながら、この問題を長期的な視点で見ていく必要がありそうです。
Reference(s):
China demands fair fentanyl talks, warns U.S. against bullying
cgtn.com








