中国がコア技術の突破を加速 全国動員で先端・破壊的技術のR&D強化へ video poster
中国政府の最新の政府活動報告で、重要分野のコア技術と先端・破壊的技術の研究開発を一段と強化する方針が示されました。国際ニュースとして、日本にとっても無視できない動きです。
政府活動報告で示された「コア技術」重視
政府活動報告によると、中国は「全国的な資源動員の新たなシステム」の強みを十分に発揮し、重要分野のコア技術の突破を加速させるとしています。また、フロンティア(先端)技術や破壊的技術の研究開発(R&D)も一層推進する方針です。
この方針は、2025年に北京で開かれた第14期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の開幕会合で、中国国務院を代表して李強中国国務院総理が読み上げた政府活動報告の中で示されました。報告は、今後数年の中国経済・産業政策の方向性を示す重要な文書と位置づけられます。
「全国的な資源動員システム」とは何か
政府活動報告が強調した「全国的な資源動員の新たなシステム」とは、国としての資金、人材、研究機関、企業などのリソースを、戦略的な重点分野に集中的に振り向ける仕組みと見ることができます。
狙いとして、次のようなポイントが考えられます。
- 同じような研究開発プロジェクトの重複を減らし、効率的に資源を配分すること
- 基礎研究から実用化までを一体的に進め、コア技術の「ボトルネック」を解消すること
- 長期的な視野が必要な大型プロジェクトにも、安定した支援を続けられる体制を整えること
こうした動きは、中国国内だけでなく、サプライチェーンや国際競争の構図にも影響を与える可能性があります。
先端・破壊的技術とはどのような分野か
政府活動報告は、フロンティア技術や破壊的技術の研究開発を強調しています。世界的な文脈で見ると、こうした分野には、社会や産業のルールそのものを変える可能性を持つ技術が含まれます。
- 高度な人工知能(AI)や生成AI(AIGC)などの次世代デジタル技術
- 量子技術や次世代通信などの基盤インフラ技術
- 新素材やバイオテクノロジーなど、産業構造を変えうる技術
- クリーンエネルギーや蓄電技術など、脱炭素社会を支える技術
中国がこれらの分野で研究開発を加速させれば、国際的な技術競争はさらに激しくなり、日本企業や研究機関にとっても無関係ではいられません。
日本と世界への意味合い
今回の政府活動報告が示す方向性は、日本や世界にとって大きく分けて次のような意味を持つと考えられます。
- コア技術分野での競争が激化し、企業は技術戦略の再検討を迫られる可能性があること
- サプライチェーンの高度化が進み、部品・素材・装置などで新たなビジネス機会が生まれる可能性があること
- AIや先端技術の国際ルールづくりで、中国の存在感が一層高まること
日本の読者にとっては、中国の科学技術政策を「遠い国のニュース」としてではなく、自国の産業やキャリア、投資判断にもつながるテーマとして捉える視点が重要になりつつあります。
これから注目したいポイント
今後は、政府活動報告で示された方針が、どのような具体的な政策や予算として現れてくるのかが焦点となります。
- 特定分野の国家プロジェクトや研究拠点の新設
- 企業向けの研究開発支援や税制優遇の拡充
- 人材育成や教育分野での新たな取り組み
中国がコア技術と先端・破壊的技術への集中投資を強める流れは、2025年の国際ニュースの中でも、引き続き注視すべきトピックの一つと言えます。情報をフォローしながら、自分なりの視点で「技術と社会のこれから」を考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。
Reference(s):
AIGC Posters: China to push for breakthroughs in core technologies
cgtn.com








