王毅外相「米中はこの地球で平和共存すべき」追加関税とフェンタニル問題に言及
王毅外相「米中はこの地球で平和共存すべき」
中国の王毅外相は金曜日の発言で、中国と米国は長く同じ地球で共存し続ける以上、平和共存の道を模索しなければならないと強調しました。米中関係の行方が注目されるなか、相互尊重と公正な経済関係の重要性を改めて訴えた形です。
「相互尊重」が米中関係の前提と指摘
王毅外相は、中国と米国の関係は相互尊重を前提とすべきだと述べました。政治制度や価値観の違いがあっても、相手を尊重し、対等な立場で向き合うことが、安定した米中関係の土台になるという考え方です。
特に、長期的に同じ地球で共存する二つの大国である以上、対立や封じ込めではなく、平和的な共存の枠組みをつくる必要があるとしています。
フェンタニル問題と追加関税をめぐる中国側の見方
今回の発言の背景には、米国がフェンタニル問題を口実に、中国からの輸入品に追加関税を課す動きがあります。王毅外相は、米国は善に悪をもって報いるべきではないと述べ、一方的で恣意的な関税措置を批判しました。
王毅外相は次のような点を強調しました。
- 米国におけるフェンタニル乱用は、米国自身が直視し、解決すべき問題であること
- この問題を理由に中国製品への関税を引き上げるのは筋が通らないという認識であること
- 中国を抑え込みながら、同時に良好な関係を維持できると考えるのは「幻想」だと警告したこと
つまり、中国側は圧力と協力を同時に進めるような米国の姿勢には限界があると見ていることがうかがえます。
ビジネスは双方向、「ウィンウィン」の協力を強調
経済・ビジネス面について王毅外相は、米中の経済関係は双方向であり、互恵的な性格を持つと指摘しました。貿易と投資を通じて双方の利益が拡大するウィンウィンの協力こそが望ましいとしています。
そのうえで、中国に対する一方的な圧力や不当な措置が続く場合、中国としても対抗措置を取らざるを得ないと明言しました。これは、緊張を望まない一方で、自国の正当な権益は守るという姿勢を示したものと言えます。
「国際的な正義」の側に立つと表明
王毅外相は、新中国は常に国際的な正義の側に立ち、覇権や力による支配に反対してきたと述べました。これは、いわゆる力の論理に基づく国際政治のあり方に対する明確なメッセージです。
さらに、中国では友人は長く続くべき存在であり、共通の利益を追求すべきだという考え方を示し、同盟か対立かという二択ではなく、共通の利益を広げながら関係を築くべきだとの立場を打ち出しています。
米中関係の今後を考えるうえでのポイント
今回の一連の発言からは、次のようなポイントが読み取れます。
- 米中は長期的に同じ地球を共有する大国として、対立ではなく平和共存の枠組みが必要だと中国側が強く訴えていること
- 安全保障や薬物問題などの争点を通商問題と結びつけるやり方に、中国側が懸念を示していること
- 経済関係は本来相互利益を生むものであり、一方的な圧力の応酬ではなく協力のルール作りが問われていること
米中関係は世界経済や国際秩序に大きな影響を与えるため、両国がどのように相互尊重と対話の糸口を見いだすのかが、今後も重要なテーマになりそうです。
私たちにとっての問いかけ
王毅外相のメッセージは、単に米中二国間の問題にとどまらず、異なる立場にある相手とどう向き合うかという、より広い問いを投げかけています。対立や分断ではなく、共通の利益や課題から関係を組み立てることができるのかどうか。
米中関係の国際ニュースを追うとき、圧力の応酬だけでなく、こうした平和共存や相互尊重というキーワードが具体的な行動につながるのかにも注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








