王毅外相「ロシア・ウクライナ紛争での中国の立場は一貫して公平」
ロシア・ウクライナ紛争をめぐり、中国の王毅外相が中国の立場は一貫して客観的かつ公平であり、対話と交渉による政治的解決を重ねて訴えたと発言しました。国際ニュースとして、中国がどのような姿勢で紛争に向き合っているのかを整理します。
金曜日の記者会見で示された中国の立場
中国の王毅外相は、ロシア・ウクライナ紛争に対する中国の姿勢について「中国の立場は常に客観的かつ公平であり、わたしたちの声は常に冷静でバランスが取れている」と述べました。
この発言は、第14期全国人民代表大会第3回会議の会期中に金曜日に開かれた記者会見の場で示されたものです。王毅外相は、中国がウクライナ危機の初日から一貫して対話と交渉による政治的解決を呼びかけてきたと強調しました。
対話と交渉を重視する「政治的解決」
王毅外相によると、中国はロシア・ウクライナ紛争について、軍事的な手段ではなく、政治的なプロセスによる解決を支持してきました。関係国が対話のテーブルに戻り、交渉を通じて和平を実現することが重要だと位置づけています。
ここでいう政治的解決とは、当事者同士が互いの安全保障上の懸念や利害を話し合い、合意に至るための仕組みをつくることです。中国は、そうした対話のプロセスを後押しし、和平への動きを積極的に促してきたと説明しています。
「誰も紛争に勝者はいない」というメッセージ
王毅外相はさらに、「紛争に勝者はいないが、平和からはすべての人が利益を得る」と述べました。これは、ロシア・ウクライナ紛争に限らず、武力衝突がもたらす深刻な損失と、平和がもたらす広い利益を対比するメッセージといえます。
また、「紛争が終わり、平和が始まる場所は交渉のテーブルだ」と指摘し、最終的な出口は戦場ではなく、話し合いによる合意にあるという考えを示しました。紛争の終結と平和のスタート地点を、外交と交渉の場に置く姿勢が明確になっています。
国際社会に向けたシグナルとしての発言
王毅外相は、中国があらゆる和平努力を歓迎し、支持すると強調しました。特定の枠組みや陣営に限定せず、平和を目指す取り組みであれば広く支える姿勢を打ち出した形です。
ロシア・ウクライナ紛争をめぐっては、多くの国や地域がさまざまな形で関与しています。その中で、中国が自らの立場を「客観的かつ公平」「冷静でバランスの取れた声」と位置づけることは、緊張のエスカレーションを抑え、対話の雰囲気を整える役割を果たすことが期待されます。
私たちが考えたい三つの視点
今回の発言は、単なるコメントにとどまらず、今後の国際秩序や紛争解決のあり方を考える材料にもなります。読者が考えてみたいポイントを三つに整理します。
- 軍事力ではなく対話に重きを置くとき、どのような安全保障の発想や信頼醸成の仕組みが必要になるのか。
- 「誰も紛争に勝者はいない」という認識を共有することは、紛争を未然に防ぐ国際ルールづくりにどんな影響を与えるのか。
- 多くの国と地域が関与する中で、「客観的かつ公平」という姿勢をどのように具体的な外交行動や仲介の形にしていけるのか。
王毅外相のメッセージは、中国がロシア・ウクライナ紛争に対して、対話と交渉による政治的解決を重視していることをあらためて示すものです。今後も、各国の発言や行動がどのように和平への道筋を形づくっていくのか、注視していく必要があります。
Reference(s):
Wang Yi: China's stance on Russia-Ukraine conflict impartial
cgtn.com







