王毅外相「中国EU関係で最も貴重なのは相互信頼」次の50年を語る video poster
中国と欧州連合(EU)の関係について、中国の王毅外相が「最も貴重な資産は相互尊重であり、その土台には相互信頼がある」と語りました。約50年にわたる中国EU関係をどう位置づけ、次の50年をどう描こうとしているのか。国際ニュースとしてのポイントを整理します。
金曜日の記者会見で示された4つのキーワード
王毅外相は金曜日に開かれた記者会見で、半世紀に及ぶ中国EU関係を次のようにまとめました。
- 最も貴重な資産:相互尊重
- 最も強い原動力:互恵(お互いの利益になる関係)
- 最大の共通認識:多国間主義(多国間でルールや枠組みをつくる考え方)
- 最も的確な特徴づけ:パートナーシップ
つまり、中国とEUは対立よりも協調を重視し、国際社会の中で共通のルールづくりや課題解決に取り組む「パートナー」であるというメッセージです。
「健全で安定した関係は双方を押し上げ、世界を明るくする」
王毅外相はさらに、「健全で安定した中国EU関係は、双方を押し上げ、より明るい世界に貢献する」と強調しました。また、「中国とEUには、共にさらに有望な次の50年を切り開く能力と知恵がある」と述べています。
ここには、中国EU関係を特定の勢力同士の競争としてではなく、世界全体の安定や発展を支える柱の一つとして位置づける意図が読み取れます。多国間主義を重視する姿勢ともつながる発言です。
貨物列車10万本目という象徴的な数字
中国と欧州を結ぶ協力関係を象徴する存在として、鉄道輸送の広がりがあります。2024年12月3日には、ドイツ西部デュイスブルクのターミナルで、中国と欧州を結ぶ貨物列車の「10万本目」が到着しました。
この節目の本数は、中国と欧州の間でモノやサービス、人の往来が積み重ねられてきた結果とも言えます。王毅外相が語った「互恵」や「パートナーシップ」という言葉は、こうした具体的な往来の上に成り立っているものです。
日本の読者にとっての意味
日本にとっても、中国EU関係の行方は決して無関係ではありません。世界の経済やサプライチェーン(供給網)、気候変動などの地球規模の課題は、中国とEUの協力のあり方によって少なからず影響を受けます。
中国とEUが「相互尊重」「互恵」「多国間主義」「パートナーシップ」をキーワードに関係を築こうとすることは、国際社会全体の安定にもつながりうる動きです。他方で、その具体的な中身や優先順位がどのように形づくられていくのかを、今後も丁寧に見ていく必要があります。
これからの50年をどう見るか
王毅外相の「もう一つの有望な50年を共に切り開くことができる」という言葉は、中国EU関係を長期的な視野で捉える姿勢を示しています。外交のメッセージは抽象的になりがちですが、その背後には、協力の余地を広げたいという意図と、関係の不安定化を避けたいという思いの両方が含まれていると考えられます。
国際秩序や経済の不確実性が高まるなかで、中国とEUがどのように「相互信頼」を深めていくのか。その過程を追いながら、日本としても自らの立ち位置や選択肢を考えていくことが求められています。
Reference(s):
FM: Most valuable asset of China-EU relations is mutual trust
cgtn.com








