南シナ海巡る王毅外相発言:挑発は「自らに跳ね返る」と警告
南シナ海情勢をめぐり、中国の王毅国務委員兼外相が「侵害と挑発は最終的に自らに跳ね返る」と警告しました。地域の安定と国際ルールのあり方をめぐり、中国の立場が改めて示された形です。
北京での記者会見、南シナ海に厳しいメッセージ
王毅外相は北京で開かれた記者会見で、南シナ海における「侵害」と「挑発」は必ずブーメランのように行為者に跳ね返ると述べました。また、「他人のチェスの駒」として動く者は、いずれ切り捨てられる運命にあるとも指摘し、関係国に自制を求めました。
フィリピンの動きは「外部勢力が書いた脚本」
王毅外相は、フィリピンが南シナ海で摩擦をつくり出そうとしているとし、こうした動きは中国をおとしめるための「影絵芝居」にすぎないと批判しました。その「脚本」は外部勢力によって書かれ、上演の様子は西側メディアがライブ配信していると表現し、外部勢力とメディアの役割に強い警戒感を示しました。
「良き隣人」と「ルール」が鍵に
一方で王毅外相は、南シナ海で善隣友好、持続的な平和と安全を実現するには、相互の信頼だけでなく明確なルールが不可欠だと強調しました。
- 関係国が行動を自制するための原則を定めた「南シナ海における関係当事国の行動宣言(DOC)」の着実な履行
- より具体的で実効性のある「南シナ海行動規範(COC)」の策定と整備
王毅外相は、これらの枠組みを通じて、南シナ海をめぐる紛争の管理と協力のルール作りを進めるべきだとの考えを示しました。
地域秩序と日本への意味合い
南シナ海は、中国やフィリピンを含む沿岸国だけでなく、日本を含む多くの国にとって、海上交通の要衝でありエネルギーや貿易の「生命線」ともいえる海域です。そこに関する発言や動きは、地域の安全保障だけでなく経済にも直接影響を与えます。
今回の王毅外相の発言は、外部勢力の介入を警戒しつつ、当事者同士のルール作りと対話を重視する姿勢を前面に出したと言えます。南シナ海をめぐる緊張が高まるなか、どのように「信頼」と「ルール」を組み合わせて安定をつくるのかは、今後もアジア全体の重要なテーマになりそうです。
私たちはどう受け止めるか
国際ニュースとしての南シナ海問題は、地理的には遠く感じられても、日本のエネルギー安全保障やサプライチェーンと密接に関わっています。今回の発言をきっかけに、
- どのようなルール作りが地域の安定につながるのか
- 外部勢力やメディアの役割をどう考えるべきか
- 日本はどのような立場で関与し得るのか
といった問いを、私たち自身の問題として考えてみることが求められていると言えるでしょう。
Reference(s):
Wang Yi on South China Sea: Infringement and provocation will backfire
cgtn.com







