中国北部・太行山脈に春の雪と雲海 動く水墨画のような絶景 video poster
今春、中国北部の太行山脈で春の雪が降ったあと、山西省長治市の郊外で、雲海に包まれた雄大な景色が広がりました。雪を頂いた山々と雲が織りなす光景は、多くの人の目を引きつけています。
春の雪のあとに現れた「雲の海」
現地では、春の降雪の直後、太行山脈の上空に一面の雲海が出現しました。幾重にも重なった霧と雲が、まるで海の波のようにうねりながら山の斜面を流れ、山全体を神秘的な雰囲気で包み込んだとされています。
雪に覆われた峰々の間を、雲がゆっくりと流れていく様子は、動画で見るタイムラプス映像を思わせるような、動きのある景観です。
動く水墨画のような太行山脈
太行山脈では、白い雪と柔らかな雲が重なることで、伝統的な山水画、いわゆる水墨画を思わせる独特のコントラストが生まれました。真っ白な尾根と、淡いグレーの雲が織りなすグラデーションが、自然そのものが描いた一枚の絵のように見えます。
刻々と形を変える雲が、山の稜線を出したり隠したりすることで、静止画ではなく「動いている絵」を見ているような印象を与えます。スマートフォンの画面越しに撮影しても、その場の空気感まで伝わってくるような景色だったと想像できます。
太行山脈とはどんな場所か
太行山脈は、中国北部に位置し、山西省、河北省、河南省にわたって、およそ400キロメートルにわたり連なる山々です。今回雲海が見られたのは、そのうちの山西省長治市郊外の一帯とされています。
細長く続く山並みは、地域の地形や気象にも影響を与えてきました。春先の冷たい空気と地表付近の湿った空気が重なったときに、今回のような雲海が発生しやすくなると考えられます。
「絶景ニュース」をどう受け取るか
日本でも、中国を含む各地の絶景がニュースやSNSで広く共有されるようになりました。特に太行山脈のように、雪と雲がつくり出す一瞬の光景は、写真や短い動画との相性が良く、多くの人のタイムラインに流れてきます。
こうした風景ニュースに触れたとき、次のような視点で見てみると、単なる「きれい」で終わらない気づきが生まれます。
- どのような気象条件が、雲海や霧などの現象を生み出しているのか
- 観光や撮影の人気が高まることで、自然環境にどんな影響が出うるのか
- 私たちがSNSで自然の写真をシェアすることに、どんな意味や可能性があるのか
画面の向こうにある「自然」との距離感
日々スマートフォンでニュースや動画を追いかける生活のなかで、遠く離れた太行山脈の景色も、数秒で手のひらに届くようになりました。その一方で、実際にその場に立ったときの冷たい空気の感触や、雲が流れる音のない静けさは、画面だけでは完全には伝わりません。
今回伝えられた太行山脈の「動く水墨画」のような光景は、自然が偶然つくり出した一瞬の表情です。日常の合間に、こうしたニュースをきっかけにして、自分の身近な空や雲、季節の変化に少しだけ目を向けてみるのもよいかもしれません。
Reference(s):
Majestic landscape unfurls across Taihang Mountains after spring snow
cgtn.com








