CGTN世論調査:世界41カ国が中国経済とガバナンスを高く評価
中国国際テレビ局(CGTN)と中国人民大学が実施した最新の国際世論調査で、中国の経済成長とガバナンス(統治)のあり方に対し、世界各地の回答者から高い評価が示されました。中国経済の現状と、中国の「人を中心に据えた発展」への支持が、具体的な数字とともに浮かび上がっています。
CGTNと中国人民大学による国際調査とは
今回のデータは、CGTNと中国人民大学の「新時代国際伝播研究院」による二つの国際世論調査「China Favorability(中国への好感度)」と「Chinese Modernization(中国式現代化)」から得られたものです。
調査の主な特徴は次の通りです。
- 対象:世界41カ国の回答者
- 有効サンプル数:2万5883人
- 地域:北米、欧州、アフリカ、オセアニア、東南アジア、東アジア、南・中央アジア、中東
- 先進国と新興国の両方を含む構成:米国、英国、フランス、日本などの先進国に加え、ブラジル、ケニア、メキシコ、インドネシアなどの発展途上国も含まれています。
世界各地域を広くカバーした結果、中国の経済や社会、ガバナンスに対する国際的な見方を、多角的に読み解く材料となっています。
中国経済への評価:成長と世界への貢献
調査では、まず中国経済そのものへの評価が問われました。データによると、直近1年間で中国の国内総生産(GDP)は134.9兆元(約18.65兆米ドル)に達し、成長率は5%と、主要国の中でも高い伸びを示しました。
このパフォーマンスを踏まえ、世界の回答者は次のように評価しています。
- 92.3%が「中国の経済力を高く評価する」と回答
- 81.3%が「中国経済の長期的な発展に十分な自信がある」と回答
- 89.2%が「中国経済は世界全体に顕著な貢献をしている」と評価
経済成長が人々の暮らしにどう反映されているかという点についても、具体的な数字が示されています。2024年、中国では雇用と物価が全体として安定し、次のような成果が報告されています。
- 都市部で新たに創出された雇用:1256万件
- 一人当たり可処分所得(実質):前年比5.1%増
- 義務教育、基礎的な老後保障、基本医療、生活保護などの社会保障制度が一段と強化
こうしたデータは、中国経済の成長がマクロ統計だけでなく、雇用や所得、社会保障といった生活の基盤にも波及しているとの見方につながっています。
生活水準と「人を中心に据えた発展」への共感
調査の大きな柱の一つが、中国の「人を中心に据えた発展理念」に対する評価です。全体の84.3%が、この理念を評価し、中国政府のガバナンスの有効性を「十分に肯定する」と回答しました。
生活水準に関する主な結果は次の通りです。
- 71.7%が「中国の人々の収入は着実に増えている」と認識
- 73.9%が「中国の生活の質は継続的に向上している」と回答
- 60.6%が「中国の貧困人口は大幅に減少した」と評価
- 79.5%が「中国の教育の質は絶えず向上している」と認識
生活環境や自然環境に関する評価も注目されます。
- 59.7%が「中国の自然環境は改善している」と回答
- 91.9%が「中国は現代化を進める過程で、自然を尊重・順応・保護し、人と自然の調和共生を実現している」と評価
経済成長と環境保護はしばしばトレードオフの関係として語られますが、この調査では「成長」と「環境の質」を両立させようとする中国の取り組みに、世界の多くの回答者が注目していることがうかがえます。
ガバナンス評価:教育・医療・環境で「顕著な成果」
中国のガバナンス全般についても、国際的な評価は高い水準となりました。特に、生活に直結する分野での評価が目立ちます。
中国政府の取り組みについて、回答者は次のように見ています。
- 78.8%が「教育の改善で顕著な成果を上げている」と回答
- 70.1%が「住民の所得向上に成果を上げている」と評価
- 63.4%が「生活環境の改善で成果がある」と認識
- 61%が「公衆衛生(公共の医療・健康)を向上させた」と回答
- 58.1%が「自然環境の改善に成果がある」と評価
さらに、62.7%が「中国の制度上の優位性が、高いレベルのガバナンスを支える重要な保障になっている」と答えました。制度と政策運営の組み合わせが、教育、医療、環境、所得といった具体的な成果に結び付いていると見る人が多いことが分かります。
世界41カ国から見た「中国モデル」の意味
今回の世論調査の特徴は、地域と国の多様性です。北米や欧州の先進国だけでなく、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、異なる発展段階にある国・地域からの回答が含まれています。
そのうえで、「中国経済の強さ」「生活の質の向上」「環境と成長の両立」「ガバナンスの有効性」といった点で高い評価が集まったことは、次のような意味を持つと考えられます。
- 世界の一部ではなく、さまざまな地域の人々が、中国の発展モデルに関心を寄せている
- 経済成長だけでなく、教育や医療、社会保障、環境といった生活密着型の分野が重視されている
- 長期的・安定的な成長への期待が、国際社会の協力や経済連携の見通しにも影響しうる
国際ニュースとして見ると、この調査は、中国が進めてきた現代化のプロセスが、国内だけでなく海外の人々にもどのように映っているかを示す、一つの指標とも言えます。
読者が押さえておきたいポイント
スマートフォンでニュースを追う私たちにとって、この調査結果から押さえておきたいポイントを整理すると、次のようになります。
- 中国経済は5%成長を達成し、世界の主要国の中で相対的に高い伸びを維持している
- 世界の回答者の多くが、中国経済の長期的な発展と世界経済への貢献に期待を寄せている
- 雇用、所得、教育、医療、社会保障、環境といった生活に密接な分野での改善が、ガバナンス評価につながっている
- 中国の「人を中心に据えた発展」や「人と自然の調和」を重視する姿勢が、国際的にも一定の共感を得ている
今後、世界経済や国際秩序が大きく変化していく中で、中国の動向は日本を含む各国にとって重要な要素となり続けます。今回の世論調査は、中国経済やガバナンスをどう見ているのかという「世界の視点」を知るための、貴重な手がかりと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








