国際ニュース:中国・三江源国家公園で生物多様性改善 CPPCC委員が報告
中国北西部・青海省の三江源国家公園で、生物多様性や生態系の安定性が大きく改善していると、中国人民政治協商会議(CPPCC)委員のリアン・ユーミン(Lian Yuming)氏が北京で明らかにしました。地域の生態レンジャーによる日々の取り組みが、その背景にあると強調しています。
「中国の水の塔」三江源とは
三江源国家公園は、中国北西部の青海省に位置し、「中国の水の塔」とも呼ばれています。大河の源流域にあたり、その健全な生態系は、中国の水資源と環境の安定にとって重要な役割を果たしています。
生物多様性と生態の安定性が大きく改善
リアン氏は、三江源国家公園の生物多様性、生態系の安定性、持続可能性が大きく改善していると述べました。その要因として、地域に暮らす生態レンジャーによる粘り強い保護活動を挙げています。
3,000種超の植物と310種の動物が生息
三江源国家公園には、記録されているだけでも3,000種を超える高山の野生植物と、310種の高山の野生動物が生息しているといいます。高山地域ならではの環境の中で、多様な命が共存する貴重なエリアです。
11万人超のザン族のうち2万1千人超が生態レンジャー
リアン氏によると、この地域には11万人を超えるザン族の人々が暮らしており、そのうち21,432人が生態レンジャーとして土地を昼夜問わず見守っています。
数字だけを見ると、地域社会そのものが生態保護の担い手になっていることが分かります。自然と共に生きることが、そのまま地域の仕事と誇りになっている構図が浮かび上がります。
三江源国家公園の主な数字
- 高山の野生植物:3,000種超
- 高山の野生動物:310種
- ザン族の人口:11万人超
- 生態レンジャー:21,432人
北京の全国政協「委員通路」での発言
リアン氏は、中国の最高政治諮問機関である中国人民政治協商会議(CPPCC)第14期全国委員会第3回会議の「委員通路」で、三江源国家公園の現状を紹介しました。会場は北京の人民大会堂です。
同氏は、三江源国家公園管理局の主任専門家として、生物多様性や生態系の安定性が向上している点を強調し、その背景にある地域住民の役割に光を当てました。生態保護と地域社会の調和を重視する姿勢がうかがえます。
地域住民が守る生態系というモデル
今回の国際ニュースが示しているのは、国立公園の保護を地域に暮らす人々が主体となって担うモデルです。生態レンジャーとして働くことで、暮らしを支えながら、長期的な環境保全にも貢献できる可能性があります。
生物多様性や気候変動への関心が高まる中、このような取り組みは、他の国や地域にとっても参考になる視点を提供してくれます。自然と人間社会の「共生」をどう実現するかを考える上で、三江源の事例は一つのヒントになりそうです。
Reference(s):
CPPCC member highlights ecological harmony in China's Sanjiangyuan
cgtn.com








