中国アニメ映画「Ne Zha 2」を生地で再現 山西省の職人アート video poster
中国アニメ映画「Ne Zha 2」の主人公が、粘土のような生地でつくられた精巧なフィギュアとしてよみがえりました。中国・山西省忻州市の生地アーティスト、ルー・ペイホン(Lu Peihong)氏の作品は、衣装の質感から表情の細かなニュアンスまで作り込まれ、キャラクターが目の前で動き出しそうなリアルさが目を引きます。
中国アニメ「Ne Zha 2」を生地で再現
2025年のいま、中国アニメ映画「Ne Zha 2」の人気は、スクリーンの外にも広がっています。ルー氏は山西省忻州市にある自らの工房で、この映画の主人公に着想を得たフィギュアを制作しました。
作品は、生地を丹念にこねて形作り、細部を彫刻するように仕上げたものです。映画に登場する主人公の衣装の質感から、印象的なまなざしや豊かな表情にいたるまでが丁寧に再現され、見る人に強い存在感を与えます。
細部へのこだわりが生むリアリズム
とくに目を引くのは、そのディテールの作り込みです。映画のなかで揺れる衣のひだや、キャラクター特有の表情の変化までを生地で表現することで、静止したフィギュアでありながら、今にも動き出しそうな躍動感が生まれています。衣服の質感から顔のパーツに至るまでの細かな表現が積み重なり、「Ne Zha」が生きているかのようなリアリズムを感じさせます。
手仕事のアートとポップカルチャーの交差点
ルー氏の作品は、生地という身近な素材を使った手仕事のアートと、ヒットアニメ映画というポップカルチャーが出会う場になっています。デジタル技術で生まれたキャラクターが、職人の手によって立体物として再解釈されることで、物語の世界は新しいかたちで広がります。
今回のフィギュアづくりからは、次のようなポイントが見えてきます。
- 人気キャラクターが、職人にとって新しい創作モチーフになっていること
- スクリーンの外で物語の世界観を味わうための、もう一つの入り口が生まれていること
- 細部にこだわった手仕事が、デジタル表現とは違うリアリティを与えていること
こうした動きは、国際ニュースとしても示唆的です。中国のアニメ映画やキャラクターが作品の枠を超えて、地域の工房や日常の創作活動のなかに入り込みつつある姿は、文化がどのように拡散し、受け止められているのかを考える手がかりになります。
日本の読者にとっての「Ne Zha 2」フィギュアの意味
日本でもアニメ由来のフィギュア文化は身近な存在ですが、山西省忻州市の工房で生地を素材にしたフィギュアが生まれているという事実は、中国のポップカルチャーの広がり方を身近に感じさせます。距離のある地域の日常と、大ヒット作品が静かにつながっている様子がうかがえます。
2025年のいま、日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、こうした小さなカルチャーの断片は、隣国の社会や人びとの創作へのまなざしを知るヒントになります。次に中国アニメやキャラクターのニュースを目にしたときには、その背後でどのような手仕事や表現が生まれているのかにも、少し目を向けてみたくなります。
Reference(s):
Chinese dough artist brings Ne Zha to life through intricate sculpting
cgtn.com








