中国初の国産大型クルーズ船「アドラ・マジックシティ」、100航海を達成 video poster
中国初の国産大型クルーズ船「アドラ・マジックシティ」が上海で通算100回目の航海を終えました。2024年初めに商業運航を開始して以来、国内外から延べ35万人以上が乗船しており、中国のクルーズ産業の成長と国際協力の広がりを象徴する出来事となっています。
上海で100航海達成、35万人超が乗船
月曜日の午前6時、「アドラ・マジックシティ」は上海のWusongkou国際クルーズターミナルに入港し、記念すべき100回目の航海を終えた乗客たちが下船しました。
同船は、商業運航の開始以来、中国国内だけでなく海外からの観光客も含めて35万人以上を迎えてきました。アジアの大都市・上海を拠点に、海の上での新しい旅行スタイルを提示しているともいえます。
すべり台から「海上の庭園」まで、船内で楽しむ非日常
クルーズの魅力は、移動手段であると同時に「動くリゾート」である点にあります。「アドラ・マジックシティ」には、子どもから大人まで楽しめる多様な設備が備わっています。
乗客の一人である男の子は、船内で印象に残った点として、すべり台やプール、「海の上の庭園」の存在を挙げました。また、別の女性客は「次は両親も連れて、またアドラの旅に参加したい」と語り、家族旅行としての需要の高まりも感じさせます。
スマート海事プラットフォームで安全運航を支える
上海では、「アドラ・マジックシティ」の安全で効率的な運航を支えるため、海事当局と出入境管理当局が連携し、カスタマイズされた管理プログラムを導入しています。
Baoshan Maritime Safety Administrationの海事検査官であるSheng Jinghao氏は、スマート海事プラットフォームや電子パトロール、船舶交通サービス(VTS)システムなどのツールを活用し、管轄海域を通過するクルーズ船に対して高度な安全情報や気象情報を提供していると説明しています。こうした取り組みによって、クルーズの航行が安全かつスムーズに行われるよう支えています。
入出境手続きの効率化で待ち時間を短縮
乗客の体験を左右するもう一つのポイントが、港での入出境手続きです。上海の当局は、ここにもデジタル技術を取り入れています。
Pujiang Border Inspection Stationの税関職員であるQiao Yingsong氏によると、同ステーションではクルーズ専用の管理システムを用いることで検査プロセスを加速し、乗客の待ち時間を大きく減らしているといいます。手続きのスムーズさは、クルーズ旅行全体の満足度を高める重要な要素になりつつあります。
国産クルーズ産業と国際協力の象徴
「アドラ・マジックシティ」は、中国初の国産大型クルーズ船として、同国のクルーズ産業における技術力と運営ノウハウの蓄積を示す象徴的な存在です。
建造には、世界各地の1,000社を超えるメーカーが参加しました。国産プロジェクトでありながら、国際的な産業ネットワークを活用した取り組みでもあり、イノベーションと国際協力の成果だといえます。
アジア発のクルーズ市場は、観光やレジャーの多様化とともに今後も成長が見込まれています。「アドラ・マジックシティ」の100航海達成という節目は、その流れの中で、中国がクルーズ分野で存在感を高めていることを示す一つのサインと受け止められそうです。
Reference(s):
China's first homegrown large cruise ship completes 100 voyages
cgtn.com








