チベット仏教の若い活仏たち:宗教と現代教育をつなぐXizangの学院 video poster
中国のシーザン(Xizang、チベット自治区)で、若い活仏(Living Buddhas)が宗教教育と現代教育の両方を受ける取り組みが進んでいます。 2011年に設立されたTibetan Buddhist Instituteは、仏教の経典に加え、中国語や数学、英語も教え、伝統と現代知をつなぐ新しい学びの場になっています。
若い活仏のための「二つの学び」
国際ニュースとしても注目されるこのTibetan Buddhist Instituteは、設立当初から、若い活仏に対して宗教教育と現代教育の両方を重視してきました。2025年現在、設立から14年が経ち、この方針は一つのモデルケースとして存在感を増しています。
学院で学ぶ若い活仏たちは、伝統的な仏教の教えだけではなく、現代社会を生きるうえで欠かせない基礎的な教科も身につけています。
カリキュラムの柱
紹介されている学びの柱は、次のようなものです。
- 仏教の経典
- 中国語
- 数学
- 英語
仏教の教えを深く学びながら、中国語や英語でコミュニケーションをとる力、数学的な考え方を養うことをめざしていると考えられます。
伝統と現代知をどうつなぐのか
この学院の特徴は、「伝統を守ること」と「現代の知識を身につけること」を対立させない姿勢にあります。若い活仏は、地域社会や人びとに精神的な支えを提供する存在であると同時に、現代の課題にも向き合う必要があります。
中国語や英語を学ぶことは、幅広い人びとと対話し、異なる文化や世代と橋渡しをするための基盤になります。また、数学を通じて論理的に物事を考える力を養うことは、複雑な社会問題を理解し、冷静に判断する力にもつながっていきます。
Xizangから見える、宗教と教育のこれから
中国のシーザンにあるこの取り組みは、宗教と教育の関係をあらためて考えさせてくれます。宗教施設が現代教育の要素を取り入れることは、伝統が時代遅れになることを防ぎ、次の世代へと自然な形で受け継いでいくための一つの方法といえます。
同時に、若い世代が宗教的なアイデンティティを保ちながら、グローバルな視野や実務的なスキルを身につけることで、地域社会の中で果たせる役割も広がっていきます。
私たちへの問いかけ
日本やアジアのほかの地域でも、「伝統」と「現代教育」をどう両立させるかは共通のテーマです。Xizangの若い活仏たちの学びの姿は、次のような問いを私たちに投げかけているようにも見えます。
- 宗教や文化を学ぶ次世代に、どのような教科やスキルを身につけてほしいのか。
- 伝統を守ることと、変化する社会に対応することを、どうバランスさせるのか。
- 異なる価値観を持つ人びとと対話するために、どのような教育が必要なのか。
2011年に始まったTibetan Buddhist Instituteの取り組みは、2025年の今も続いています。宗教と現代教育を組み合わせるこの試みが、将来どのような形で実を結ぶのか、これからも注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








