中国・ロシア・イランが北京で会合へ イラン核問題巡り中国が最新の外交努力
中国・ロシア・イランによるイラン核問題を巡る会合が北京で開かれる予定で、中国外交部はこれを中東地域の平和と安定に向けた「最新の外交努力」だと位置付けています。
北京での三者会合は「地域平和への最新の外交努力」
中国外交部の毛寧報道官は、金曜日に北京で予定されている中国・ロシア・イラン三者によるイラン核問題の会合について、「地域の平和に向けた中国の最新の外交努力だ」と述べました。
発言は同日行われた定例記者会見でのもので、中国がこの枠組みを通じて中東地域の安定に関与しようとしている姿勢を改めて示した形です。
国連安保理常任理事国としての役割と立場
毛報道官は、中国が国連安全保障理事会の常任理事国であり、イラン核問題を巡る包括的共同行動計画、いわゆるJCPOAに参加していることを強調しました。
そのうえで、中国は一貫して次のような立場をとっていると説明しました。
- イラン核問題は、政治的かつ外交的な手段によって適切に解決すべきだという立場
- 国際的な核不拡散体制を維持すること
- 中東地域の平和と安定を促進すること
軍事的な圧力ではなく対話と交渉を通じた解決を重視する姿勢が、改めて明確に示された形です。
会合のねらい:対話と交渉の「再開」に向けた条件づくり
今回の北京会合について毛報道官は、その目的を「意思疎通と調整を強化し、対話と交渉の早期再開に向けた条件を整えること」だと説明しました。
つまり、会合自体が最終的な合意を目指す場というよりも、関係国どうしのコミュニケーションを深め、今後の本格的な対話の土台をつくる場として位置付けられているといえます。
「冷静」と「自制」を各国に呼びかけ
毛報道官は現在の状況について、「関係するすべての当事者が冷静さを保ち、自制を働かせ、緊張をエスカレートさせたり、対立や衝突へと向かったりすることを避けるべきだ」と述べました。
イラン核問題を巡る環境が不安定な中で、当事者に対し感情的な応酬ではなく、慎重な対応を取るよう促した形です。情勢が緊迫しやすいテーマであるからこそ、「一歩引く」姿勢の重要性を訴えたともいえます。
「歩み寄り」と信頼構築を重視
さらに毛報道官は、関係国が「互いに歩み寄り、継続的に信頼を築き、疑念を払拭していく」ことへの期待を示しました。
そのうえで、対話と交渉の再開に向けた機運を、できるだけ早い段階で現実のものとするべきだと強調しました。単に対話再開の「雰囲気」をつくるだけでなく、それを実際の行動へとつなげることが重要だというメッセージです。
今回の動きから見える三つのポイント
今回の発表から読み取れるポイントを、整理しておきます。
- 中国の外交姿勢の一貫性:政治的・外交的な解決を重視し、核不拡散と中東の安定を同時に追求する立場を改めて示したこと
- 三者協議という枠組み:中国、ロシア、イランという組み合わせで意思疎通と調整を図る場を設けたこと
- 緊張緩和への呼びかけ:関係国に対し、対立の激化ではなく対話再開に向けた「自制」と「歩み寄り」を求めたこと
読者が押さえておきたい視点
イラン核問題を巡る動きは、中東地域だけでなく、国際的な安全保障やエネルギー市場などにも影響し得るテーマです。今回の北京での三者会合は、その中で中国がどのような役割を果たそうとしているかを示す一つの動きといえます。
今後、対話と交渉の再開にどこまで具体的な進展があるのか、また各国がどの程度「冷静さ」と「自制」を保てるのかが、国際社会の大きな関心となっていきそうです。
Reference(s):
MOFA: China-Russia-Iran meeting is Beijing's latest diplomatic effort
cgtn.com







