CBA浙江が上海のホーム14連勝をストップ ロフティン40得点も敗戦
浙江がアウェーで上海を撃破、CBA注目の一戦
中国バスケットボール協会(CBA)のレギュラーシーズンで、浙江ゴールデンブルズが中国東部の上海市で上海シャークスを99対97で下し、上海のホーム14連勝を止めました。プレーオフ前の順位争いが激しくなる中での接戦となり、CBAファンの間で大きな話題を呼んでいます。
試合の流れ:ロースコアで始まった第1クォーター
第1クォーターは両チームとも攻撃のリズムをつかめず、スコアは10対10とロースコアで推移しました。その中で先に抜け出したのは浙江です。9対2のランで一時7点差をつけますが、上海もすぐに反撃。インサイドを支配したケネス・ロフティン・ジュニアの活躍で8対2のランを返し、拮抗した展開となりました。
ロフティン・ジュニアはこの第1クォーターだけで14得点、6リバウンド、3アシストと圧倒的なスタッツを記録。しかし、浙江は複数の選手がバランスよく得点を重ね、30対25とリードして最初の10分を終えます。
第2クォーター:ヨークと劉沢一が主導権を維持
第2クォーターに入っても、浙江はガブ・ヨークと劉沢一が攻撃をけん引し、前半だけで2人合わせて26得点をマークしました。一方で、両チームとも3ポイントシュートには苦しみ、外角からのシュート成功率は伸びませんでした。
前半終了間際には、李弘権のパスからロフティン・ジュニアがレイアップを決め、上海が点差を縮めます。ハーフタイム時点でスコアは52対49と浙江3点リード。どちらに転ぶか分からない展開のまま後半へ向かいました。
勝負どころの第3クォーター:浙江が3ポイントで一気に加速
試合が大きく動いたのは第3クォーターの立ち上がりでした。浙江は外角シュートが一気に入り始め、程帥鵬、呉前、ヨークが立て続けに3ポイントを成功。開始から4分足らずで67対52とリードを15点に広げます。
しかし、その後流れは再び上海へ。呉前が2回目のテクニカルファウルで退場となり、会場の空気が変わります。ロフティン・ジュニアは第3クォーター終了時点で、すでに40得点中30点を積み上げる大暴れ。浙江には彼を1対1で止められる選手はいませんでしたが、その代わりに5人が2桁得点に乗る「チーム全体のオフェンス」で対抗し、第3クォーター終了時点で83対75と8点差をキープしました。
第4クォーター:ロフティンと王哲林の猛攻、最後は紙一重
第4クォーター序盤、上海は10対2のランで一気に追い上げ、残り約3分で85対85の同点に持ち込みます。ここからは、インサイドでロフティン・ジュニアに王哲林も加わり、2人が何度もゴール下へアタックする展開となりました。
一方の浙江は、程帥鵬、ヨーク、ダミアン・ジョーンズらが要所で得点をつなぎ、リードを大きく崩しません。
クラッチタイムの攻防
試合時間残り33秒、程帥鵬がレイアップを沈め、浙江が97対95と再びリードを奪います。その後、ヨークと王奕博がフリースローをそれぞれ1本ずつしか決められず、浙江はリードを決定的には広げられませんでしたが、上海もフィールドゴールは劉錚のレイアップ1本にとどまりました。
最後はドノバン・ウィリアムズのブザービーター狙いのショットが外れ、上海はホーム14連勝がかかった一戦を落とす結果となりました。プレーオフ前のポジション争いにおいて、上海にとっては痛い黒星です。
スタッツが示すもの:エース頼みか、総合力か
この試合では、ロフティン・ジュニアが40得点の圧巻パフォーマンスを見せながらもチームは敗戦しました。一方で浙江は、個々のスタッツこそ派手ではないものの、5人が2桁得点に乗るバランスの良さが光りました。
- 上海シャークス:ロフティン・ジュニアが内側を支配し、王哲林や劉錚も終盤に存在感
- 浙江ゴールデンブルズ:程帥鵬、呉前、ヨーク、ダミアン・ジョーンズらが持ち味を発揮
数字だけ見ればロフティン・ジュニアのインパクトは圧倒的ですが、最終的な勝敗を分けたのは、3ポイントシュートのタイミングと、5人が役割を共有した浙江の総合力だったと言えそうです。
同日に行われたその他のCBA結果
この日には、CBA各地で他にも複数の試合が行われました。勝利チームを先に記載しています。
- 北京ダックス 110対101 青島イーグルス
- 福建スタージョンズ 116対111 寧波ロケッツ
- 広東サザンタイガース 101対73 四川ブルーホエールズ
- 広州ロングライオンズ 96対87 天津パイオニアーズ
- 新疆フライングタイガース 118対102 深圳レパーズ
CBAは今シーズンも上位争いが混戦となっており、一つひとつの試合結果が順位やプレーオフの組み合わせに大きく影響しそうです。日本からCBAをフォローすることで、中国バスケットボールの戦術傾向や選手の成長を知る手がかりにもなります。
なぜこの試合が注目なのか
今回の浙江対上海の一戦は、単なるレギュラーシーズンの一試合以上の意味を持っていました。
- ホーム14連勝中だった上海の連勝ストップ
- 40得点の個人爆発と、バランス重視のチームバスケットの対比
- プレーオフ前の順位争いに直結する接戦
国際バスケットボールを見る視点として、「スター選手のスタッツ」と「チーム全体の完成度」のどちらが最終的な勝利につながるのかを考えるきっかけにもなる試合でした。NBAだけでなく、CBAにも目を向けることで、アジアのバスケットボールの現在地がより立体的に見えてきます。
Reference(s):
Zhejiang Golden Bulls end Shanghai Sharks' 14-game home winning streak
cgtn.com








